複数人で一緒にライブ配信をする『コラボ配信』。普段の配信とは違った演出ができる、新規ファンの獲得に繋がるなどの理由から、注目が集まっています。ライバーやライブ配信を活用している企業の方に向けて、コラボ配信のメリットや注意点、おすすめのアプリ、コラボ事例をご紹介します。
目次
コラボ配信とは
コラボ配信は別の場所にいるユーザーと、同じチャンネル内で一緒にライブ配信をすること。通常、1人で行うことの多いライブ配信ですが、ゲストを招いて複数人でのライブ配信もできます。コラボ配信機能を搭載したライブ配信アプリも多数。コラボできる人数はアプリによって異なりますが、多いものでは10名以上でコラボできるアプリがあります。また、Instagramでは2021年から、YouTubeでは2022年からコラボ機能を導入。コラボ配信がより気軽かつ身近になっています。
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株式会社レビューが行った『ライブ配信で効率よく視聴者数を増やせると思う方法』についてのアンケートでは、41.3%の人が『コラボ配信』と回答。コラボ配信への注目度の高さが伺えます。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000212.000093294.html
嬉しい効果!コラボ配信のメリット
1.認知度アップ&新規ファンの獲得につながる
コラボ配信は自分にとってもコラボ相手にとっても、新規ファン獲得のチャンスになります。コラボ相手のファンにも自分の存在を知ってもらえるため、認知度は拡大。コラボ配信を気に入ってもらえれば、新規ファンの獲得にもつながります。
また、それぞれのライバーのファンが一つのライブに集まるため、同時視聴者数は自ずと多くなります。同時視聴者数が多いライブ配信は、ライブ配信アプリ内で上位表示される傾向に。新規のリスナー獲得のチャンスも広がります。
2.個人で配信するより盛り上がる
1人ではできない、普段とはちょっと違ったライブができることもコラボ配信のメリットです。コラボによって、いつもと違った一面をファンに知ってもらうことも可能。1人で配信するよりも盛り上がるケースも多くあります。
コラボ配信の内容は雑談でももちろんOKですが、せっかくなら何か企画をするのも効果的。歌や楽器演奏でのコラボ、インタビュー形式での配信、大喜利など、視聴者に楽しんでもらえる企画を考えてみましょう。
コラボ配信は1人で配信するのが心細い、初心者ライバーにもおすすめ。1人で配信していて『話題がなくなってきた…』『何を話したら盛り上がるのかわからない』といった不安も軽くできます。
3.ライバー仲間との絆が深まる・人脈が広がる
コラボ配信でゲストを呼んだり、呼ばれたりしていくうちに、ライバー仲間との仲を深められます。ライバー同士の横の繋がりは心強いもの。困ったときや気分が落ちているときなどに、共感してくれたり助けてくれたりする仲間がいることは、ライバー活動を続けていく上で大きな財産になります。
コラボ配信によって、人脈が広がることもメリットです。コラボ相手とのつながりはもちろん、そこからさらに人脈が広がる可能性もあります。頻繁にコラボするライバー仲間とは、コラボ名を付けるのもおすすめです。コラボ名を決めることで視聴者に覚えてもらいやすくなります。コラボ名でアーカイブをまとめておけば、検索がしやすくなる、タグ設定ができるなどのメリットも。コラボ配信の効果を最大限に引き出せるよう、工夫してみましょう。
実際にコラボ配信ができるライブ配信アプリ「CHANCE!」では、ファイテンショップイオンモール鶴見緑地店のスタッフと整体師による珍しいコラボ配信ライブが開催されました。普段はそれぞれライブ配信をやっている2組ですが、CHANCE!を通してコラボし、「アトピー体質の方でも安心して使える商品を作ろう!」というテーマでライブ配信を実施。ライブ配信内で一緒に意見を出し合って新商品の提案ができるという企画では、視聴者からのコメントも多く寄せられ盛り上がりを見せています。その時のライブの様子はこちら。
コラボ配信の注意点-相手を尊重することが大事!–
1.相手との信頼関係を築いておく
コラボ配信は相手との信頼関係が大事です。お互いに信頼がなければ、人を楽しませるライブ配信はできません。コラボ相手を選ぶときは、人任せで責任感がない人やいい加減な人、連絡が遅くコミュニケーションが取りにくい人などは避けましょう。
ファンに告知していたのに直前になってドタキャンされてしまった、コミュニケーション不足でライブ中にトラブルが起きてしまった…など、予期せぬ結果を招いてしまう可能性も。コラボ配信をする際は、コラボ相手とのコミュニケーションを十分に取っておきましょう。
自分だけが優位になるような考え方や言動はNG。相手の世界観や相手のファンのことも考慮し、お互いに気持ちよくライブができるように意識しましょう。
2.事前に打ち合わせをしておく
配信内容は事前に決め、コラボするメンバーで認識を合わせておきましょう。何度かコラボ経験のある仲のいいライバーであれば問題ないかもしれませんが、初めてコラボする相手とのぶっつけ本番は得策とは言えません。
視聴者に『段取りが悪い』『応援しているライバー(コラボ相手)が雑な扱いを受けている』といった印象を与えてしまうと、自身のマイナスイメージに。コラボ相手やコラボ相手のファンに、自身の宣伝を過剰に行うのもイメージダウンになるので注意しましょう。
当然ながら、自身を含めたコラボメンバーと視聴者の全員が楽しめるライブがベストです。きちんと準備し、視聴者が楽しめるコラボ配信をすることで、信頼度のアップにもつながります。
3.コラボの依頼をするときは丁寧に
他のライバーにコラボを依頼するときは、SNSのDMやライブ配信アプリのチャットからでOKです。ただし、相手にとっては“見ず知らずの人からDMがくる”ことになるので、簡潔でわかりやすい、丁寧な文章を心がけましょう。
<メッセージに記入しておきたい内容>
・日時(目安でもOK)
・コラボメンバー
・配信するチャンネル
・コラボしたい理由
・企画概要
・コラボの目的など
自分が依頼される側なら『どんな内容ならOKするか?』を考えて送るようにしましょう。
各ライブ配信アプリ別コラボ配信の特徴6選
1.視聴者と配信者がコラボできる「HAKUNA」
「HAKUNA(ハクナ)」は韓国初のライブ配信アプリで、日本では2019年にリリース。顔出しをして配信する『通常配信』と音声のみで配信する『ラジオ配信』、複数人で配信する『コラボ配信』の機能が用意されています。
コラボ配信は1対1はもちろん、最大6人での配信が可能。ライバーと視聴者でコラボすることもでき、視聴者とライバーの距離感が近いことも「HAKUNA」の特徴です。距離感が近い分、HAKUNAはアットホームな雰囲気があるとも言われています。穏やかな空気感で配信したい人におすすめのアプリです。
2.海外の人とコラボしたいなら「ミコライブ」
『国内のライブ配信から、せかいで活躍するSTARの輩出を目指すライブ配信プラットフォーム』をコンセプトにする「ミコライブ」。総ダウンロード数は全世界で3億回以上。翻訳機能付きで、海外の配信者・視聴者ともコミュニケーションが取れることも特徴です。
ミコライブでは『ゲストコール』という機能があり、最大8人でのグループ配信ができます。また、『PK配信』機能を使えば、1対1で相手ライバーと獲得ダイヤ数を競う配信もできます。
日本ではまだライバルの少ないライブ配信アプリで、参入ハードルが低いこともメリット。世界で活躍したい方、海外の友だちを作りたいという方におすすめです。
3.音声配信に特化した「WAVE」
「WAVE(ウェーブ)」は、2019年に台湾でリリースされた音声専用のライブ配信アプリ。日本では2022年に大手ライブ配信アプリ「17LIVE」を運営する企業からリリースされました。
『Group Call』機能を使えば、最大8人でのコラボ配信ができます。歌や弾き語り、雑談、寝落ち配信など、配信ジャンルもさまざまなので、自分の得意分野を活かすことが可能。台湾では人気アーティストも活用していて、台湾トップクラスの音声配信コミュニティとも言われています。
また、GPSで近くにいるユーザーを検索できる機能など、独自の機能も充実。好みの機能を活用しながらライブ配信を楽しめます。
4.気軽にVライバーになれる「REALITY」
スマホ一つで気軽にVライバーになれる、バーチャル配信に特化した「REALITY(リアリティ)」。アニメキャラのようなアバターを使ってライブ配信ができ、アバターは自分好みにカスタマイズできます。顔出し自体ができない仕組みなので、顔出ししたくない人やバーチャル配信に興味がある人におすすめです。
最大4人までコラボ配信ができ、『コラボ待ち』の配信者がいれば、配信中にコラボリクエストを送ることも可能です。配信中にゲームができるなど、配信を盛り上げる仕組みも用意されているので、活用してみてもいいでしょう。
5.カラオケでコラボするなら「topia」
2018年にリリースされた、バーチャルカラオケ配信アプリ「topia(トピア)」。アバターを作って配信できるので、顔出しなしでライブ配信が楽しめます。カラオケ配信に特化しているため、とにかくカラオケが好き・歌うのが得意・みんなで盛り上がりたい、といった人におすすめです。
JOYSOUNDが楽曲を提供していて、曲数は2万曲以上。最新のJ-POPや話題のボカロなどジャンルも多彩で、全楽曲とも完全無料で利用できます。
「topia」では、最大12人でのコラボ配信が可能。リアルのカラオケボックスさながら、気の合う人と一緒にカラオケを楽しめます。
『ボイスエフェクト』や音程確認に役立つ『イヤモニ機能』など、カラオケ好きに嬉しい機能も充実。豪華なスペシャルライブステージなど、ライブ背景を自由に選ぶことができるほか、自分が持っている写真を使用することもできます。
6.新しい仲間を見つけてコラボするなら「CHANCE! by ウェビナビ」
CHANCE!は「ライブコマース」 「EC機能」「クラウドプロジェクト」を合わせたアプリサービスです。CHANCE!配信者は、実現させたい目標やアイデアを「プロジェクト」として立ち上げ、「ライブ配信」を実施しています。配信は、スマホひとつで簡単に行うことができ、複雑な操作も必要ありません。
ライブ配信を通じて視聴者との双方向コミュニケーションを行い、応援の投げ銭(ギフティング)をもらったり、アイデアを出し合っています。また、2拠点配信が可能なため、お互い遠くにいても一緒にライブ配信が可能。ライブを視聴し、コラボ配信をして一緒にプロジェクトを進めたいと思う仲間を見つけたら、配信者に直接「参加申請」を送ってみましょう。
もちろん一から自分でプロジェクトを作ることも可能です。CHANCE!でライブ配信をやってみたい!プロジェクトを進めたいという方を募集しています。ライブ配信の実施に向けてCHANCE!スタッフがサポートしています。まずはこちらからアプリをインストールしてライブ配信をご視聴ください。
増していくライバーの存在感!企業や地方とのコラボ事例
1.音楽×ライバーは相性抜群!Vライバーとリアルライバーのコラボイベントも
音楽とライバーとの相性はよく、ライバーによる音楽イベントの開催やライバーの歌手デビューといった事例も見られます。
その一つが、ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」が2023年6月に東京・池袋で開催した音楽ライブイベント『MIRAI STAGE〜Virtual×Real MUSIC LIVE in “harevutai”〜』です。
17LIVE内でのイベントで出場権を勝ち取った、リアルライバーとVライバー計10名が出演。人気曲のカバーやオリジナル曲を披露しました。このイベントではステージに立つリアルライバーと、大型モニターに映し出されるVライバーとのコラボステージも展開。人気曲を一緒に歌い、ライバーの垣根を超えたコラボを実現しました。
リアルライバーとVライバーがコラボした新しい取り組み。ライブ配信アプリ内でも現実のバーチャルの垣根を超えたライブ配信が実現できれば、ライバー・視聴者ともに楽しみがいっそう広がりそうです。
また、にじさんじに所属するバーチャルライバー/VTuberの樋口楓さんは2020年にシングル「MARBLE」でメジャーデビュー。TVアニメ「100万の命の上に俺は立っている」第2シーズンのオープニング曲を担当した実績を持ちます。アニメと親和性の高いVライバーが、音楽業界でも存在感を増していることがわかる事例です。
2.VTuber×医師がコラボした動画コンテンツ
動画配信の事例になりますが、VTuber×医師という異色のコラボ事例をご紹介します。伊藤忠商事はVTuber事業を手がけるエニーカラーとタッグを組み、2023年春よりVTuberを起用した事業を展開。医師への情報伝達手段として、動画コンテンツを制作、約15万人が登録する医師専用サイトで実証を開始しました。
動画にはVTuberグループ「にじさんじ」の人気VTuberが出演しています。不規則な生活に悩む医師向けの動画では、食生活や睡眠など健康改善にまつわる情報を発信。VTuberが医師に相談する形で制作されています。研修医向けの動画では、出演する医師の研修医時代の実体験から動画を制作。テンポよく見られる、一問一答形式が特徴です。
伊藤忠商事は、実証で得られた視聴データやVTuberに対する反応などを分析。データを基に製薬会社や医療機器会社、ヘルスケア関連企業などにVTuberを起用したデジタルマーケティングを提案する予定だそうです。
VTuberを起用することで視聴ハードルを下げ、伝えたい情報をわかりやすく伝える。また、若手医師にもリーチしやすくなるでしょう。
3.地方都市×クリエーターで魅力を発信
地方を盛り上げる、特産品や地域の見所をPRするといった目的で、ライバーが起用される事例もあります。
例えば、ライブ配信アプリ「everylive(エブリライブ)」は、徳島県発祥の伝統芸能「阿波おどり」と初コラボを実現。2023年の阿波おどりは8月12日〜15日の4日間の開催で、8月14日にはアプリ内で生配信が実施される予定です。
徳島県の阿波おどりは例年、期間中の人出が100万人を超す大規模イベント(2022年はコロナ禍と規模縮小の影響で46万人と大幅減)。「everylive」ではイベントを勝ち抜いたライバーが14日に参加する予定です。
TikTok動画の事例になりますが、広島県の施策が成功事例として注目を集めています。広島県ではグルメや観光情報、防災啓発、新型コロナに関する情報など、さまざまな情報をTikTokで発信。10〜20代の若年層にも情報を届けられるよう、ショート動画を積極的に活用しています。
広島県はクリエーターとの共創に力を注いでいて、人気クリエーターとのコラボ動画も多数。その一つが、フォロワー数4,000万人以上の人気TikToker・バヤシさんによる広島県の食材を使った料理動画です。ステーキを作る動画は31万回以上の再生回数を誇ります。
また、広島県で働く人にインタビューをする「広島プロフェッショナル」という人気シリーズは、テレビのドキュメンタリー番組さながらのハイクオリティな仕上がりが特徴。シリーズのなかには、50万回以上再生されている動画もあります。
成功の背景には、クリエーターの個性を活かしていることが挙げられます。依頼時には要点を1〜2つ程度伝えるだけで、基本的にはクリエーターにお任せ。多くの人に支持されているクリエーターの世界観を活かすことで、共感を得やすい動画に仕上げています。
動画編集やトークなどのスキル面はもちろん、発信力や影響力、そして強い個性のある人材が、今後ますます重宝されていくと言えそうです。
関連コラム:【TikTok LIVE】ライブ配信の方法と配信事例をまとめて解説
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企業とマッチしたいライバーにおすすめのライブ配信アプリ「CHANCE!」
コラボ配信は、ライバーにもメリットが多く、視聴者も楽しめるものです。コラボ配信の人気は今後ますます高まっていくと考えられます。コラボする際は相手への配慮を忘れず、視聴者が楽しめる配信になるよう心がけましょう。
ライブで配信・販売ができるアプリ「CHANCE!」では、ライバーを探している企業さんとのマッチングを無料で行っています。企業とマッチしたいライバーさん・インフルエンサーさんはぜひいちどオンライン説明会にご参加ください。