お気に入りのライバーの配信を後からゆっくり視聴したい、配信日に視聴ができないといった場合、ライブ映像を録画してデータに残しておくと便利です。ライブ録画時の注意点やスマホ・パソコンでの録画方法、おすすめの録画アプリについてご紹介します。

有名ライブ配信アプリの録画ってできるの?

ライブ配信の録画は可能

ライバーとのコミュニケーションやリアルタイム性がライブ配信アプリの醍醐味ではありますが、どうしても視聴できないときや繰り返し見たいとき、自分のタイミングで見たいときなどは、録画してデータで残しておくのも方法のひとつです。アプリによってはプラットフォーム上にアーカイブが残され、見逃しても後から視聴できる場合もありますが、配信者がアーカイブを削除してしまうことも。また、アーカイブ機能自体がないライブ配信アプリもあります。

ライブ配信アプリのライブ映像は、パソコンやスマホから録画することが可能です。ただし、トラブルを避けて安心して楽しむためには、社会的なルールに則って録画・視聴する必要があります。

気をつけないと違法になる場合も

ライブ配信を録画する場合、自分自身のみ、あるいは自分と家族のみなど限られた狭い範囲で楽しむ分には『私的使用のための複製(著作権法第30条)』に該当するため、基本的に違法にはなりません。一方で、SNSや動画サイトなどインターネット上に無断アップロードをした場合や、DVDなどにデータをコピーして第三者に提供・販売した場合などは、著作権法に抵触する可能性があります。

また、ライブ配信アプリのサービス利用規約で禁止されている場合は録画NGです。録画をする前に、あらかじめ利用規約を読み返しておきましょう。違法になるわけではありませんが、ライバーへの配慮も大切です。なかには録画を嫌がるライバーもいるかもしれません。録画をする前にコメント機能などを使って、録画をしても問題ないか確認しておくとよいでしょう。

違法アップロード動画の閲覧やダウンロードは危険

明らかに違法だと思われる動画の閲覧や、とくにダウンロードはリスクがあるので避けましょう。違法アップロードとは、著作権者(クリエイターなど)の許可なく無断で動画サイトやSNSなどインターネット上にアップロードすること。違法にアップロードされたコンテンツと知りながらダウンロードをした場合、刑事罰の対象となる可能性があります。

現状、違法ダウンロードで刑事罰が科せられる可能性は決して高くはありません。しかし、今後は違法ダウンロードについても取り締まりが強化されていくことが予想されます。正しい知識を持ち、軽率な行動は控えることが大切です。

スマホでライブ配信の録画・保存する方法

iPhoneでの録画・保存方法

iPhoneの場合、iOS11以降を対象に標準搭載された機能で画面録画ができます。

(1)まずはコントロールに『画面収録』を追加します。iPhoneの『設定』を開き、『コントロールセンター』を選択してください。

(2)『コントロールを追加』のなかに『画面収録』ボタンがあれば、タップしてコントールに追加。『含まれているコントロール』に画面収録がすでにあれば、すでにコントロールに登録済みのため、何もせずホームに戻ります。

(3)録画したいライブを視聴できるよう準備したら、コントロールセンターを表示します。

(4)画面収録ボタン(白丸のなかに小さな黒丸が描かれたアイコン)をタップするとカウントダウンが始まります。3秒後に録画が開始されるので、ライブ配信画面に戻りましょう。

(5)録画中はiPhoneの画面上部(時刻などが表示されているエリア)が赤色になります。そこをタップすると『録画を停止しますか』のポップアップが表示されるので、停止する場合は『停止』を選択。録画が終了します。

(6)録画した動画は通常通り撮影した動画と同様に、アルバム系アプリ(iPhone標準搭載の写真アプリなど)に自動保存されます。

Androidでの録画・保存方法

AndroidはAndroid11以降を対象に標準搭載機能で画面録画ができます。

(1)まずはクイック設定パネルに『スクリーンレコード』を追加します。すでにクイック設定パネルにスクリーンレコードがある場合は(2)(3)の作業は不要です。

(2)画面上部から下部に向かってスワイプし、クイック設定パネルを表示。パネル下部をもう一度下にスワイプし、パネルをフルサイズ表示にします。

(3)ペンマークの『編集』アイコンをタップ。『スクリーンレコード』と書かれたアイコンを長押しし、上部へドラッグするとクイック設定パネルに追加されます。

(4)録画したいライブを視聴できるよう準備をしたら、クイック設定パネルを表示。『スクリーンレコード』をタップすると『録画を開始しますか?』と表示されるので、『開始』をタップします。3秒のカウントダウンが開始されて録画が始まるので、ライブ配信画面に戻りましょう。

(5)録画を停止したい場合は、クイック設定パネルから『タップして停止』を選択します。

(6)機種によって名称や表示が異なりますが、録画した動画は通常の動画などと同じく、アルバム系アプリ(フォトアプリなど)に自動保存されます。

パソコンでライブ配信の録画保存する方法

Windowsでの録画・保存方法

Windows10、11に標準で搭載されている『Xbox Game Bar』を使うことで、画面を録画できます。

(1)録画したい画面を開き、アクティブ(最前面)にしておきます。

(2)検索バーから『Xbox Game Bar』を検索するか、キーボードの『Windows+G』キーを同時にクリックしてゲームバーを起動。

(3)白丸マークの録画開始ボタンをクリック。

(4)録画を終了する場合は、青丸のなかに白い四角形が入った停止ボタンをクリック

(5)動画は初期設定の段階では、『ビデオ』フォルダ内の『キャプチャ』フォルダに保存されます。

録画中にウインドウを全画面表示にしたり、最小化したりすると録画が終了となる場合があるため注意しましょう。

Macの場合

macOS Mojave(10.14)以降であれば、Macの標準機能で録画することが可能です。

(1)『Command+Shift+5』キーを同時に押して、撮影画面を立ち上げます。

(2)オプションをクリックして、『●●(MacBook AirやMacBook Proなどモデル名が入る)のマイク』にチェックを入れて、音声を収集できるように設定。同じくオプションで保存先も設定できるので、自分が保存したい場所を選択します。

(3)『収録』をクリックして録画を開始。

(4)メニューバーの右上に、黒丸のなかに白い四角形が入ったマークをクリックすると録画が停止されます。

(5)指定した保存先に動画が保存されます。

デバイスの標準機能を使った録画・保存について

ライブ配信などの録画や保存は、基本的にスマホやパソコンの標準機能を使って録画することができます。iPhoneやAndroid、パソコンの標準機能で録画は可能ですが、下記の点には注意が必要です。

・デバイス本体に動画が保存されるため、ストレージ空き容量の確保が必要

・ビデオオンデマンド( VOD )など著作権保護コンテンツは録画できない

・iPhone、Android、パソコンいずれも手動で録画を開始する必要があるため自動録画はできない

また、機能が最小限となっているため、使いにくい、長時間の録画で動画が重くなるなど、不便に感じる場合も。画面録画ができるアプリやソフトを活用するのもおすすめです。なかには、録画した動画を編集したり、録画予約をしたりできるものも。自分に合ったアプリやソフトを探してみましょう。

iPhone対応のおすすめ録画アプリ

1.DU Recorder

安定した画質で画面録画ができる無料アプリです。動画編集機能も付いていて、トリミングやテキストの追加、BGMの追加など、さまざまな機能を活用できます。解像度を選択できるライブストリーミング機能も備わっていて、YouTubeやFacebookなどに投稿することも可能です。

2.Record it! :: Screen Recorder

初心者でも使いやすい無料アプリです。日本語対応はしていませんが、画面設計がシンプルで感覚的に理解しやすいため、スムーズな操作ができます。長時間の録画でも安定している点も特徴。フェイスカメラの録画やマイクからの音声録音もでき、録画動画に追加することも可能です。トリミングなど基本的な編集機能も備わっています。

3.画面 録画: スクリーン レコード

画面録画と編集機能を持った無料のアプリです。画像解像度やビデオ品質の選択もでき、自分の好みに合わせて調整できます。録画時間に制限がないので、長時間の録画も可能。多機能とまではいきませんが、その分アプリの仕様もシンプル。ライブ配信を録画するのには十分な機能が揃っていると言えます。

Android対応のおすすめ録画アプリ

Androidアプリを探す際、ひとつの基準にしたいのが『root化の必要がない』点です。Root化とは、Androidの管理権限を解くことを言います。Root化するとメーカーの保証が受けられなくなる、故障するなどの可能性があるため注意が必要です。

1.AZ Screen Recorder

root化不要で利用できる、Androidでは定番の無料画面録画アプリです。HD画質で安定した録画ができ、無料版でも長時間の録画も可能。ライブストリーミング機能や、トリミングやキャプチャ画像の保存といった動画の編集機能も備わっています。ウォーターマーク(透かし)が付かない点もメリットです。

2.Mobizenスクリーンレコーダー

無料でインストールでき、Android4.4以降はRoot化不要です。高品質なHD録画ができ、解像度なども調整できます。トリミングやBGM追加、イントロ・エンディング動画の挿入、画面キャプチャ機能など、動画編集機能も充実。初心者でも使いやすい仕様になっているのもメリットです。

3.X Recorder

root化不要の無料アプリで、画質の設定ができて長時間の録画やフルHD録画にも対応。録画中の一時停止や再開、画面の向き変更といった操作も簡単にでき、スクリーンショットもワンタッチで手軽に撮影できます。トリミングやBGMの挿入、テキストの挿入など基本的な編集機能もそろっています。ウォーターマークも付きません。

Windows対応のおすすめ録画ツール

ライブコマース (640 × 576 px) – 3

1.FlashBack Express

CPUの負荷を抑えていながら、高画質録画ができる無料の画面録画ソフト。録画した動画は同時にインストールされる『FlashBack Express Player』でのみ閲覧できます。

予約録画ができるため、録画したい番組を撮り逃す心配がありません。音量や解像度、ファイルサイズ制限、時間制限など細かく設定ができるのもメリットです。フルスクリーンやエリアカスタマイズなど、録画モードも充実しています。

2.AG-デスクトップレコーダー

インストール不要で、無料で利用できる録画ソフトです。全画面録画・領域指定録画・ウインドウ録画など、録画モードを指定できます。最大録画時間や最大出力サイズも設定可能で、録画予約機能が付いているのも特徴です。

高画質・低負荷での録画設定もできるので、パソコンのスペックが高くない方でも安心。操作画面がシンプルなため、パソコンにあまり慣れていない人でも比較的簡単に操作できます。

3.OBS Studio(OBS)

Windows版とMac版がある、高画質・高音質で画面録画とライブ配信ができるオープンソースのソフトウェア。フルスクリーン録画、特定のウインドウのみ録画など、録画モードも選択が可能です。ライブ配信をしたいという方にも支持されています。

プラグイン(拡張機能)も多数用意されているため、自分でカスタマイズしたい方に向いています。一方、機能が充実しているためか管理画面が少し複雑で、パソコン操作が苦手な方は慣れるのに時間がかかるかもしれません。

Mac対応のおすすめ録画アプリ

ライブコマース (640 × 576 px) – 3

1.Apowersoft

インストール不要で、オンラインから無料で画面録画ができるフリーソフトです。録画時間に制限がなく、長時間録画にも適しています。

全画面モードやWebカメラモードなど、録画モードもさまざま。音声のみの録音もできます。録画しながらテキストを入れたり、図や線を入れたり、リアルタイムに編集することも可能です。仕様が非常にシンプルなため、初心者でもすぐ使いこなせます。

2.Wondershare DemoCreator(Mac版)

多機能な画面録画&動画編集ソフトです。ワンクリックで画面録画ができるなど、シンプルな操作性が特徴。動きの多い映像でも高画質で録画ができます。動画編集機能も充実しているほか、プレゼンテーション動画の作成も可能。直感的な操作で、初心者でもクオリティアップが目指せます。

無料版は機能に制限があり、録画可能時間が15分間という点がデメリット。プライベート利用だけでなく、ビジネスや教育シーンにも活用できるため、さまざまなシーンで活用したい、機能性を重視したいという方は検討してみてもよいでしょう。Windows版もあるため、Windowsユーザーも利用できます。

3.Debut

Windows版とMac版のある、無料の画像録画ソフトです。Webカメラの映像をレイヤー表示することができ、デスクトップ画面とWebカメラの映像を同時に録画できるのもメリット。画面の明るさやコントラスト調整、エフェクトの挿入といった便利な編集機能も付いています。

使いやすく機能も充実していますが、一定期間が経過すると無料での機能が制限されるので注意しましょう。

ライブ配信の録画についてのまとめ

サービス規約で禁止されていない限り、ライブ配信を録画して個人で楽しむ分には基本的に問題ありません。スマホやパソコンの標準機能だけでも録画はできますが、より機能性を求める場合は録画用アプリやソフトを利用するのもおすすめです。

スマホやパソコンからライブ配信の録画を行う場合は、事前にきちんと録画ができるか確認してからライブ配信当日を迎えると安心できます。自分に合った方法でライブを録画して楽しみましょう。

※掲載の情報は2022年11月現在のものです

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