最近人気のライブ配信、気になっていませんか?

ライブ配信とはアプリを使い、オンライン上で配信者(ライバー)視聴者(リスナー)がやりとりできるコミュニケーションツールのこと。

YouTubeやテレビ・映画のようなコンテンツ型と違い、リアルタイムのコミュニケーションから生まれるつながりを楽しめる参加型プラットフォームです。

ライブ配信で一か月に何百万も稼ぐライバーがいるというニュースや、テレビショッピングのようにライブで品物を売るライブコマースが広がっていることなど、賑わいを見せる配信業界。

でもライブ配信をするって何が楽しいの?誰でもライバーになれるんだろうか?

そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

ライバーである私・宇野が、配信でできることやライブの可能性などをお話しします。

・これからライブ配信をやってみたい

・ライブコマースに興味がある

・実際にライブ配信をやってみた人の話が気になる

このような方はぜひ読んでみてください!

ライブ配信のおもしろさは?

多くの人が魅了されるライブ配信、そのおもしろさとはどんなところでしょうか?

ズバリお答えすると 、ライバーと視聴者がリアルタイムでコミュニケーションが取れること!一方通行ではなく、視聴者とライバーが双方向でやり取りできることがポイントです。コメントやギフティングで視聴者から応援の気持ちが届くことで、もっと盛り上がる配信となるように頑張ろうという気持ちになります。

ライブ配信というと歌、楽器、朗読などエンタメ性の高いものをイメージするかもしれませんが、日常であったことを話すゆるっとした雰囲気の雑談配信などもあり、24時間365日多種多様なライブ配信が行われています。

推しライバーを応援するための有料アイテムに課金しすぎたり、ライバーさんが誹謗中傷を受けてしまったりと、問題点を取り上げられることもありますが、基本的なルールを守っていれば心配ありません。

人と対面し話すことが気軽にしづらくなった今、直接顔を合わせなくてもオンライン上で盛り上がることができるのがライブ配信のよさです。

更にファンになったライバーをファン同士でサポートしたりと、誰かを応援しながらコミュニケーションを楽しめるのも魅力です。

どのくらい配信が盛り上がったか、ギフティングが行われたかをライバー同士で競う「イベント」での盛り上がりは、さながら文化祭のよう。一致団結してライブ配信を盛り上げます。

ライバーも視聴者もみんなで楽しめるのが、ライブ配信の一番面白いところじゃないかなと思います。

ライブ配信について詳しくは、こちらの記事もご覧ください!

関連コラム:ライバーって?ライバーに向いている人の特徴から事務所まで徹底解説

ライブ配信の可能性

リアルタイムでのやり取りが魅力のライブ配信ですが、今後どんな可能性を秘めているのかライバー目線で考えてみました。

ライブ配信では、人と会う機会がめっきり減ったいま、 リアルな日常とはまた違った”オンライン上のつながり”を持つことができるのです。

たとえ一人で家にいたとしても、配信があればすぐに誰かと話したりチャットでのやりとりをすることができます。ひとりぼっちで寂しいとか、孤独だと感じることも少なくなるでしょう。家に居ながら人とコミュニケーションがとれるというのは、ライブ配信の大きな強みです。

今後は、ただライブをするだけでなく、何か他のことを組み合わせることも多くなりそうです。例えば「ライブコマース」という言葉を聞いたことはありますか?

ライブコマースは、ライブ配信をしながらリアルタイムで物品を販売していくスタイルのこと。洋服や化粧品のみならず、販売されるものはさまざま。無形のサービスを販売しているライブコマースもあります!

動画での情報伝達能力は、文字と比較すると約5000倍とも言われています。1分の動画から伝わる情報はウェブページ3600ページ分になるのではないかという調査結果も!

YouTube でお役立ち動画のチャンネルが伸びるのは、文字よりも情報が伝わりやすいというメリットがあるからかもしれませんね 。ライブ配信は 録画された動画コンテンツではないので、視聴者とリアルタイムにやり取りできます。購買意欲の強い視聴者にとっては、気軽に質問できるだけでなく販売者の想いを直接受け取り、納得して商品を選べるというメリットがあります。海外では勢いのあるライブコマースですが、日本ではまだまだ一般的ではありません

ライブコマースでは、生放送のテレビショッピング番組の中に入っているような体験ができます。商品を購入するうえで不安な点やわからないことをその場でコメントとして質問できるのはライブ配信ならではの強み。

テレビショッピングでお問い合わせをするには、電話かメールをする必要がありますが、ライブコマースならその場で質問可能です。ただネットでポチッと買うだけよりも、店舗購入に近い買い物体験がおうちでできます。

2021年秋、アメリカのTwitter 社はオンラインショッピング機能をテスト中であると発表しました。 日本でもいずれ導入されるのではないかと言われています。

配信でコミュニケーションを取るだけでなく、店舗での接客の代わりとしてライブ配信で物を売るというのがもっと一般化するのではないかなと思います。

さらに、先日私はライブ配信をしながら公開インタビューするという新しい試みに挑戦しました。 生産者さんに商品開発の想いや事業への考え方を配信で直接聞き、コラムにまとめるという流れ。 

インタビューでは、事業を始めたきっかけや今後の展開など、生産者さんのバックグラウンドを伺うことができました。商品を買う上で直接関係のないことでも、「こういう思いで販売している方なんだ」と知ることで、生産者をより身近に感じることができました。

ライブ配信とは、ただ配信をするだけではなく、工夫することで無限の可能性を秘めている新しい ツールだということを、改めて実感しました。

その時の記事はこちら:『CHANCE!』アプリで公開インタビュー!未経験からだいだい生産者に転身したチャンスの秘訣

関連コラム:Twitterでライブコマース

ライブ配信を始めるには

ライブ配信をやってみたいなと思った方に、ライブ配信の始め方を体験談をもとに、経験者の視点でご紹介します。

必要なこと

ライブ配信に必要な物は、スマホだけ。どの配信アプリで配信するか決めたら、アプリをダウンロードし、会員登録をして配信ボタンを押すだけ!スマホさえあればすぐにライバーデビューが可能です。

音質や画質にこだわりたいなら、専用のマイクや照明があるとよりキレイで聞きやすいライブ配信になります。リングライトがあると、顔が明るく見えるし表情も分かりやすくなり、ぐっと親しみやすくなるはずです。

また、 顔出しするかしないかを決めておくのも重要なポイント。 VTuber のようにアバターを使った配信も人気です。自分の姿を写さなくても配信できるので、顔バレしたくない人にはおすすめ。Radiotalkや Spoon(スプーン)のような声だけのラジオ専用アプリもあります。

それぞれメリット・デメリットはあるので、顔出しするかしないかは配信を始める前にきちんと決めておいた方がいいでしょう。

関連コラム:ライブコマースでギフティング型のアプリを知っていますか?

ライバー事務所に入る必要はある?

ライブ配信をするなら、ライバー事務所っていうのに入らなくちゃいけないんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。でも実は、事務所所属はライバーの必須事項ではないのです。私と同じ時期に、事務所に入らずフリーライバーとして活動を始めた人がいますが、たくさんのファンを得て、トップライバーとして活躍しています。 

事務所によっては、配信を始める際にレクチャーをしてもらえたり、配信のアドバイスをもらえたりとサポートが手厚いところがあります。

右も左も分からない!まず何をしたらいいの?という人は、サポートのある事務所に入るのがいいかもしれません。

反対に、

  • 視聴者としてアプリを使っているので操作方法はわかる
  • まずは気軽に始めてみたい

このような方は、事務所に所属せずに自分でやってみるという方法もあります。

また人気が出てファンが増えると、プレゼントやお手紙を送りたいと言われることも。

そういった際に、ファンレターの送り先として事務所の住所を貸し出してくれるところもあります。個人情報保護という観点から、自宅の住所をプレゼントの送り先として教えるのはちょっと不安ですよね。 

レンタルバーチャルオフィスに登録して、そこの住所を提示するという方法もありますが、荷物や郵便物の受け取り数が増えるとコストもかかります。
そのような対応を事務所にお願いできるのは大きなメリットではあります。ただ事務所に所属することで報酬に関する手数料や配信時間ノルマなどの制限も発生するため、所属を検討している場合は慎重に選びましょう。 

事務所に入ってライブ配信をやってみた私の経験談

実際にライバー事務所に所属し、Pococha(ポコチャ)やツイキャス(TwitCasting)で配信を行っていた時の体験談をお話しします。

ライブ配信をやろうと思ったきっかけは?

もともと私はテレビや舞台映画などで活動する子役でした。映画の吹き替え声優や昼ドラなど約15年ほど演劇の世界にいました。

結婚して出産し、しばらくは飲食店のパートと子育てに集中。その後ご縁があり、フリーのWeb ライターとしてお仕事をスタート 。

ライターとして書いた記事やブログ記事をお知らせするために、SNSを活用しようと思いTwitterアカウントを開設。次第に、過去に出演した作品を見ていた方が私を思い出してくれて、フォローしてくれるようになりました。

そのようなフォロワーさんたちともっと交流ができたらいいなと思ったのが、ライブ配信を始めたきっかけです。

ライバー事務所をどのように選んだか

ライブ配信をすると決めたあとは、どのアプリを使うか、ライバー事務所に入ったほうがいいのかなどを順番に検討していきました。 Twitter や Instagram などの SNS に、 公式ライバーになりませんかという DM が来ることはよくあり、ライバー事務所というものが存在することは知っていました。
でも、ランダムに誰でもいいから送っているという印象を受けるメッセ―ジが多く、あまり良い印象を持てませんでした。

それなのになぜ事務所に入ろうと思ったかというと、子役時代は事務所に所属していたので、やはり活動をするなら初めはサポートがあったほうがいいと感じたからです。しかし、いざライバー事務所を検索すると、たくさんの名前がずらりと出てきます…!どこを選んだらいいのかわからず悩んでしまいました。

配信するアプリによって報酬の割合に差があったり、最低配信時間がノルマとして設定されているところなど、所属条件もさまざまです。 

事務所に所属して配信すると特別報酬が貰えるキャンペーンを実施しているところもありました。例えば条件を満たした配信をするとお祝い金2万円というように、高額報酬をもらえる事務所も!でも事務所の所属メンバーを増やしたいから高額報酬キャンペーンをやっているだけで、サポートは手薄なのかもと色々気になってしまって…。
そうとは限らないのかもしれませんが、選択肢が多すぎてしまうこともあり検討リストから外しました。

 私が入る事務所を決めたのは、事務所の代表が書いたライブ配信に関する書籍を読んだからでした。
ホームページ やSNSなどネットの情報だけを鵜吞みにせず、その代表がライブ配信に対してどういった想いを持っているか本で知ることができたのが決め手となりました。印象に残ったのは、所属ライバーには全員マネージャーを付けるようにしているという点。ライバーを大切にしていると感じました。
所属を検討している事務所の代表やスタッフのSNSやnoteなどがもしあれば、チェックしておくと良いと思います。

事務所に入って良かったこと

事務所に入ってよかったことは最初にアプリの使い方を教えてもらえたこと。私はポコチャアプリを使ったことがなかったのでありがたかったです。配信アプリによって使い方が違うので、詳しく教えてもらえたことでいいスタートが切れました!

マネージャーさんから、ポコチャとはこういう仕組みで、こういったアイテムがあって、こんな機能がありますというレクチャーを受けた後、配信を始めました。始めてみると、まだまだ分からない事が多く、視聴者として来ていた方に教えてもらうこともありました!これもコミュニケーションのひとつです。

もともと視聴者としてライブ配信の仕組みに慣れている人、機能や使い方をわかっている人は、そういったサポートは不要かもしれません。不安な人はレクチャーサポートのある事務所に入るほうが良いかも。税務相談のできる事務所もあるようです!

ライブ配信が楽しい理由

ライブ配信が楽しい理由は、視聴者と近い距離でコミュニケーションがとれることです。
どこにいてもアプリの”ライブ配信ボタン”を押すだけですぐに始められるので、気軽にチャレンジできます。 SNS でもコメント欄でやり取りはできますが、リアルタイムではないしテキストベースなので、気持ちが伝わりにくく 誤解されてしまうことも。もちろん配信をしていても、思っていることがうまく伝わらなかったり間違って解釈されることもあります。
でも、視聴者には私の表情や声が見えているので『あれちょっと違ったかな?』とか『間違ってる?』など、違和感があれば直接聞いてくれます。 私自身もコメントを読んでちょっと違うかなと思った時は、『こういうこと?』と感じたことを自分の言葉で聞くようにしていました。 直接その場でやりとりできるからこそ、すれ違いが減るのかもしれません!

見てくれた方ががフォローしてファンになってくれれば、もっともっと楽しくなります。

私が配信を始めると通知がいくので、スタートしてすぐにフォロワーが来てくれると嬉しくなります。

またファン同士のつながりや結束力が高まっていくのも楽しみのひとつ。
一般的にライブ配信は、”ライバーを応援しライバーが成長する過程を見る・育てる楽しさがある”と言われますが、実はライバーも自分のファンが仲間同士になっていくのを見るのが嬉しかったりします。 

ファンの気持ちを糧にもっと頑張ろうと思えるし、応援してくれる人がいるというだけで不思議と挑戦し続けられるものなのです。 

ただそれはファンになってくれる人がいたからこそ思えたわけで、どれだけ配信しても誰も来てくれない…そんな状況がずっと続いていたら、まず楽しいと感じられなかったと思います。 SNS や 過去に出演した子役時代の作品をずっと好きでいてくれるファンの人が配信に来てくれたからこそ、楽しくできました。

まず自分の配信に来てくれるファンの人ありきなので 、全くゼロからスタートしていたらここまで続けられなかったと思います。

でも、SNSのフォロワーさんが配信に来てくれるだけで満足していたら、ただの内輪コミュニティになってしまいます。
なるべく配信時間を増やしたり、他の配信に行って研究したりと、新規のライブ配信フォロワーさんを増やす努力も続けました。

つまらない、楽しくないと感じるときは?

正直に言うと、配信をはじめたばかりはつまらないと感じます。
配信に来てくれる人が少ないし、コメントも来ないので、一人でずーっとしゃべってなくてはいけません。『人が来たらしゃべります』という配信を見かけたこともありましたが、入った時点でシーンとしていたらつまらないなと感じてしまいます。

ライバーとして配信をするなら見る側としての研究をしなくてはと思い、色々なライバーさんの配信に行っていました。配信ルームに入った時点でライバーがお話ししていたりパフォーマンスをしていなかったりすると、なんだかつまらなそうだなと感じ他の配信に行ってしまう事が多かったです。 

そういった経験から、自分が配信するときはたとえ閲覧数がゼロでもとにかく喋り続けることを意識していました。
例えば天気の話やおもしろニュースなど、”興味ないと感じないような、あたりさわりのないトピックを話す”ことを心がけていました。話題選びは結構難しいですけどね。

歌やピアノ・ヴァイオリンなど音楽配信の場合は、好きな曲を演奏してみるのもいいかもしれません。たまたま配信に入って自分の好きな曲や知っている曲 が演奏されていたら、やっぱり見入ってしまいます。
そこで見てくれた人が興味をもってコメントしてくれればコミュニケーションを始めることができます。 『フォローしてくれたら一曲リクエストにお答えします!』というライバーさんも多いです。

配信で視聴者が少ない状態のことを「過疎ってる」や「過疎配信」と言うのですが、そういう時こそいかに一人で喋り続けるかが重要なスキルだと思います。

 誰からも反応が来ないのに 、話し続けるというのはとても大変ですが、そこを乗り越えると、一人でペラペラ喋るのも余裕だという気持ちになります。ある意味「強いハートが鍛えられる」というのがライブ配信の良い所かもしれません。 

つまらない・楽しくないと感じる時は、最初はこんなもんだよねと思って続けてみることが大切です。

まとめ

ライブ配信の楽しさは、視聴者やライバーとして実際やってみると分かると思います。

初めは大変なことも挫けそうになることも多いですが、続けていくと 配信の奥深さや醍醐味が感じられるのではないでしょうか。

決まった場所に行き、いつも同じ人たちと交流するのは安定感があり楽しいです。それに慣れてしまうと、新しいことを始めるのが面倒になったり、考え方が凝り固まったりすることがあります。そういった思考のマンネリを打破するためにも新しいことを始める・話したことのない人と交流するというのはとても大切。

ライブ配信では、普段出会わないような人とネット上でコミュニケーションを取ることができることもあるので、自分の中に新しい風がどんどん吹いてくるような刺激があります。

自分が知らないことを教えてもらうこともありましたし、逆に自分が話していた内容に対して驚かれることもありました。

リアルタイムだからできる生のやりとりがとても楽しかったです。

もちろん大変なこともたくさんありますが、それを上回るおもしろい体験ができます。

これから様々な使い方がされるであろうライブ配信の世界を、ぜひ覗いてみてください 。


宇野あゆ

幼少期り、舞台・テレビ・映画と子役・声優として活動。結婚・出産を経てフリーライターとして本・舞台・子育て・演劇など多数の記事を執筆。読みやすく読者に寄り添う文章が特徴。
趣味はクラシックバレエと人間観察。新しいことにチャレンジすることが好きで、現在はヨガインストラクター認定スクールで勉強中。


 

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