このコラムでは、一児の母がライブ配信を極めていきながら感じたこと、普通の人がどう活躍できるのかをお話していきます。
今やライブ配信は、どんどん私たちの身近なものになっています。ライバーとして有名になりたい一般人、すでに有名である芸能人、ライブ配信を活用してビジネスを盛り上げたい人、ちょっとお小遣い稼ぎしたい人等、様々な人が配信を行っています。テレビに出ている人だけが有名人ではなく、そこに差がなく誰にでも特別な存在になるチャンスがあるといえるのがライブ配信です。
目次
ママライバーを始めたきっかけ
私は自営業なので産前産後は仕事を休みましたが、お給料が発生する産休も育休もありません。ならば“ちょっと休んでいる間やってみよう!”と思い、産後に始めたことがきっかけでした。
◎1回の配信で2時間程はやること
◎どの時間帯でも良い
◎子どもがいても良い
これらの条件は新生児を見ているだけの当時の私にピッタリでした。さらに、
◎事務所所属でサポート付き
◎時給制
◎音楽が活かせる
ということもあり、挑戦してみることにしました。そう、私はボイストレーナーだったので公式ライバーになる審査に歌唱で通過していたのです。本業の発展にもつながるかも・・・と思い、始めてみました。
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時間が持たない・・・
実際に配信を始めてみると、初めは苦痛でした・・・。時間が持たないのです。事務所やライバーによりルールは様々ですが、私の契約では時給換算されるには30分以上。つまり25分で配信を切ってしまうと25分間分の時給はつかないのです。
初めはこの30分頑張るということも大変でした。視聴者がほとんどいないわけですから。
しかも同じプラットフォーム上では若く本気なライバーがたくさん!これは太刀打ちできないと思いましたね。
なので私はそこで開き直り、ある方向性に定めていくことにしました。
関連コラム:気になる!ライバーの収入実態から稼げるコツまで解説
楽しい配信に変えた理由
私が定めた方向性はこちらです。これらがきっかけで、配信をすれば応援に来てくれる“いつもの視聴者さんメンバー”ができ、苦痛はなくなりました。
1.ありのままの素の性格で
あくまで私の一例です。あえて可愛く見せようとせず、私はそのまんま行きました。(笑)媚びを売らないということです。
日中配信すればそれなりの私服ですが、夜配信すれば寝る格好のときだってありました。可愛い喋り方もしません。友達と同じように話します。話すネタも日常にちなんだもの、もしくは地味に最近のニュースの話をしたり、私の配信に初めて入ってきた視聴者さんは、「えー??笑」という反応をしていました。こんなに緩く、少しおじさんぽく語る女子が紛れていたことに意外性があったのでしょうか。
視聴者さんが離脱せずに長く滞在をしてくれるようになりました。
コメントでも、視聴者さんが容赦なく突っ込みを入れてくれるようになり、お互いが素で対話できていました。変に作らず日常をそのまま映した配信に親近感を持ってもらえたのが良かったようです。
他ライバーと同じではなく、気を引くポイントがあることが大切なのでしょう。
2.子どもが泣いたら一緒に配信をした。
視聴者さんは私に対してのコメントは特になくても、子どもに対しては“可愛い!”“こんにちは~”等と気軽にコメントをくれるのです。子どもが時折映り込むことはまさに、配信のアクセントになりました。
そこからママライバーとして話題が広がっていくわけです。子育て経験がある方、親戚に小さい子どもがいる方等、“子ども”から生まれる共通点はとても幅が広く、時間が持たないという課題は大きく解消することができました。
“もう今日は寝たかな?”“髪の毛が生えてきたね”“今日はご機嫌斜めだね”等、子どもの成長を一緒に感じていただき、楽しみにしてくれる方もいらっしゃいました。
子どもと一緒に遊びながら稼ぐという時間を過ごしました。
一緒に追っていく何かがあることが魅力であるといえるでしょう。私の場合、赤ちゃんの成長です。
トップライバーは天性なわけではない
ライバー事務所というところが存在しノウハウを教えてくれるように、単純に容姿が良いなどの天性だけでは勝ち抜いていくことはできません。スマホ一つで隙間時間に気軽に配信しているように見えて、みなさんそれぞれ様々な工夫をされ、苦労もされていると思います。なかにはそういった努力に寄り添って、伴走して応援してくれているファンの方も生まれることでしょう。下積みすらも魅力的な姿なのです。
街を歩いていても振り返られることなどない普通の人がライバーとして輝けるのは、「普通の人」だからなのです。失敗したり成功したり、飾らずあなたらしく友達のような、そんなところがライバーとして人気が出るポイントです。
またトップになる事だけが素晴らしく、ファンの数や投げ銭が少ない人がいけないというわけでもありません。
私もガッツリ稼いだといえるほどトップだったわけでは決してありません。しかしとても楽しむことができました。
ライバーが自分の配信を楽しむことができればそれはもう、ライバー成功者です。
ライバーとしての努力は日常・ビジネスで活きる!
視聴者は配信者を見て話していますが、配信者は基本視聴者の顔を見ることができず会話をします。
その状況下で複数の視聴者とお話をし盛り上がることができるということは素晴らしい技術です。
このコミュニケーション力はライブ上のみではなく、日常やその他のビジネスにも大きく活きていきます。
ボイストレーナーである私は、ビジネスにおけるコミュニケーションについてのセミナーやレッスンを行っておりますが、ライバーの経験から得られたテクニックもお話したりしております。産後休んでいる間にとてもいい経験ができました。
『CHANCE! by ウェビナビ』の配信でもライブコマースを始めたい方に向けてお話をしています!
ぜひ配信に遊びに来てくださいね!インストールはこちら!
まとめ
子育てをしながら働くという現代に求められる働き方の一つである「ママライバー」。子育てをする過程で自然と新たなコミュニティーも生まれ、ママはママになる事で人との関わり方がそれまでと変わったりもするでしょう。その力をぜひ生かしていただき活躍する女性が増えていくと大変うれしく思います。ご自分のビジネス×ライブ配信でさらにビジネスの発展につなげることもできます。ライブ配信、ライブコマースで活躍する多くの子育てママの活躍が楽しみです!
最後までご覧いただきありがとうございました。配信にご興味をお持ちになられた方はぜひ、こちらのコラムもご覧ください。『ライブコマースの将来予測』
CHANCE!ライバー
高木美穂
『音楽教室はじまりの音』 代表 オンラインピアノレッスン・ボーカルレッスンを展開。
また、ビジネスボイストレーナーとしてセミナーやレッスンを行い、緊張改善や声のお悩み解決、
人前でのトークやライブ配信サポートなども提供する。