「CHANCE! by ウェビナビ」で行われた、『ライブ配信イベント「CHANCEのタネ」 〜SDGsをチャンスに〜』にライバーとして参加させていただいた高木美穂です。
このコラムは、イベントでの配信を振り返りながら配信のコツを見つけていくお話です。
5本立てライブイベントのうち、私はこちらの配信にお声がけいただき配信をしました。
目次
ライブ配信ビジネスってぶっちゃけどうなの?
このテーマでの配信を行いました。その時のご案内がこちらです。
ゲスト:高木美穂さん(現役ライバー・ビジネスボイストレーナー)
聞き手:新井隆司(CHANCE! by ウェビナビ運営責任者)
「ライバー」という言葉を多く目にするようになってきましたが、その生態系は謎に包まれている感じがしませんか?ライブ配信ビジネスのリアルを現役ライバー高木美穂さんに直撃します。「実際ライブ配信ってどうなの?」普段はなかなか聞けないことを、赤裸々に語っていただきます。
「ライバーとSDGsの関係って?一見関係なさそうだけど!?」
これからのビジネスのヒントになるかもしれません。
このようなライブ内容でした。私が事務所に所属をしてどのような契約をしていたのか、大変さや楽しさはどのようなものなのか、ライブコマースがSDGsに携わる事への思い、そして経験の中で得た配信のコツをお話しさせていただきました。
下記のコラムは、その日の配信内容がまとめられた内容になっています。
関連コラム:現役ライバー兼ボイストレーナーが教える!ライブ配信ビジネスの実態と配信のコツ
やり取りの仕方を振り返ろう!
これからライブの1シーンを見ながら、実際に配信の中でお話しした「やり取りのコツ」を振り返っていきたいと思います。コメント等のアクションを気軽に起こしてもらえるライバーになるためのコツです。
ポイントは3つです。
1.緩急のある配信を
2.声の高さは特別高くしなくて良し
3.身振り手振りをつけて
まずはこちらをご覧ください。ライブ配信アプリでの投げ銭イベント参戦中の時、視聴者に応援を煽るシーンを再現しています。
1.緩急のある配信を
例えばずっと笑顔を作っている人に対し、「笑顔がステキだね」と思いますか?ふとした瞬間に笑顔が見られるからそれがステキなのです。配信も同じです。お人形のようにずっと笑っていたらつまらない。表情がころころ変わるから面白いのです。一生懸命な時は真顔になったりしますよね。それもありです!口角を上げ優しい表情でコメントを待ったりコラボ相手の話を聞いたりもするでしょう。本当に面白いときは思いっきり笑う。このメリハリが大切です。
動画の0:10からイベント応援を煽る再現に入りました。そこで少し声の勢い・スピードが上がっています。これも緩急ですね。“常に一定ではない”というところに面白味があると思います。
2.声の高さは特別高くしなくて良し
私はボイストレーナーでもあるため、ボイストレーナーの視点でお話します。実は人が相手に親近感を持つ声は『低い声』だといわれています。例えば恋愛において元カレと復縁したいとき、「あの時はほんとに楽しかったよね~」とテンションが高く、高い声で思い出話をするよりも、低めの温かい声で思い出に浸ったほうがじんわり心に響き復縁成功も夢じゃないのです。余談ですが。
つまりライブ配信でもこのテクニックが必要です。配信では特に、画面越しで直接会ったこともない相手に親近感を抱いてもらいたいわけなので、電話対応の時のような「余所行き声」にしないほうが良いのです。
ここで気を付けたいところは、暗い低音を作るということとも違うということです。
緊張したり身構えてしまい、声が高く細く「余所行き声」になってしまうようならば低めを意識したいですが、普段プライベートで落ち着いて話す時の声のまま、自然に話すのが一番です!
私の配信時の声の高さはいかがでしょうか。動画の0:10以前はもちろん、0:10からの煽るシーンになってからも「余所行き声」にはしていません。
ありのままの声が聞けるところがライブの魅力です。
3.身振り手振りをつけて
私は身振り手振りが癖なので勝手に出てしまうのですが、皆さんはどうですか?これがないと相当顔で感情を表現しない限りものすごく無表情・無感情に見えてしまいます。自然な動きになる範囲で活用するのがオススメです。
そして何より自分に動きがあると緊張も緩和され、自分が乗ってきやすくなります。
特にギフトやいいねをもらった時はやりやすいのでそこから始めてみてもいいと思いますよ。私も思いっきりやりました!見ている側もずっと顔だけ画面に映って話されているよりも、見続けやすいです。
コラボ配信の魅力
こちら、私のボイストレーニングを新井さんに行っているシーンです。話題がこんな展開になったのも実はコラボの魅力。新井さんとともに画面越しで参加者の皆様もボイトレを試していただき、実際にやってみたリアルなご意見をその場でコメントしていただきました。また新井さんのボイスのビフォーアフターを参加者の皆様にジャッジしていただき、まさに参加者の皆様のアクション次第でライブの流れが決まるという素晴らしいひと時でした。
ライブコマースをコラボ配信で行うことの魅力を整理します。
1.相手が話題を引き出してくれる
ライバーとして、SDGsをテーマにした配信でしたので、まさかボイストレーニングを実践するとは思いませんでした。
コラボ配信だからこその展開でしたね。ひとりで配信をしていたら自分でボイトレの話を持ち出すことはなかったかもしれませんが、コラボ配信ではコラボ相手が話を引き出してくれるという良さがあると思います。
なので私も安心してボイトレの話と実践をさせていただき、ライブの一体感を楽しむことができました。
自分でぐいぐい売っていくことが苦手な方は得にやりやすい仕組みだと思います。
2.無形サービスでも必要性や効果が伝わりやすい
私は無形サービスを提供する職業であり、ライブコマースで提供していくことは難しいのではないかと個人的に考えていたこともありました。ですが今回、無形サービスだからこそ配信中に即みんなで実践ができたのだと思います。無形サービスの商品を持たれている方々も、一緒にライブコマースを導入し楽しむことができればと思います。
多くの方にCHANCE!ライブを楽しんでいただけたらと思います。
コラボ配信の課題と心得
一方、念頭に置いておきたい課題として
一般参加者が傍観者にならないように
コラボしているとコラボ相手との二人の空間となり、参加者のコメントを拾う隙間を見失い、参加者を話題に入れる隙間をなくしてしまいがちです。配信者2人の内々の話題になる事も避けたいですし、一般参加者が傍観者にならないようにすることはとにかく大切ですね。
私が実体験で感じた心得を2つご紹介します。
心得1.参加者に求めるアクションの指示を具体的に出す
動画は、新井さんとボイトレをした後に「みなさんどうでした?何点が何点になりました?」とビフォーアフターを数字で表してもらうよう促しているシーンです。漠然と“どう?”と聞かれるより、具体的にどう答えたらいいのかの指示を出すと、コメントしやすいですよね。配信者2人で“コメントに書いてください!“と、コメントを待っています。ここで話の流れが止まり参加者からのコメントがなければ話が膨らまないという雰囲気を作り出します。そして傍観者ではなく“ちゃんと応えてあげないと!”と思ってもらえるような参加者の一員になっていただきます。
さらに大切なこととして、聞いた割に“へ~”で終わらずしっかりコメントを返してあげてくださいね。
心得2.参加者に寄り添い、共感・代弁をする。
動画の冒頭で私が、「でも、すごくよくなったってコメントいただきましたね」と発言しています。ボイトレ体験をしてみた新井さんに対し、私と参加者さんの“ほらほら!やっぱり変化わかりますよね!”と共感につながっているシーンでした。
その直後、「変な声になります、、、」と画面越しに体験をしてくれていた参加者さんからコメントを頂きました。
すると新井さんが「変な声になってる感じします私も。話してて」と答えています。
特に「うまくいかない」等というマイナスポイントに共感をして、それを配信者に発言して共感してもらえると参加者の方も安心出来たり、心を開くことができますよね。
シーンに寄りますが他にも「きっと参加者の方はこんな時こう思うんじゃないですか?」「きっと参加者の方もこの話もっと聞きたいですよね?」といったように心を汲み取った問いかけも良いと思います。常に参加者に寄り添ってライブを楽しんでください。
まとめ
音楽を活用したり、盛り上げ方は様々なライブ配信。特色のある配信を作っていきたいですね。
盛り上げてもらおうと思っていては盛り上がりません。配信者自らがまず盛り上がり、周りを引っ張っていく。
これが大切です。今後もお互いさらに良いライブができるように頑張っていきましょう。
『ライバーって?ライバーに向いている人の特徴から事務所まで徹底解説』も併せてご覧ください。
CHANCE!ライバー
高木美穂
『音楽教室はじまりの音』 代表 オンラインピアノレッスン・ボーカルレッスンを展開。
また、ビジネスボイストレーナーとしてセミナーやレッスンを行い、緊張改善や声のお悩み解決、
人前でのトークやライブ配信サポートなども提供する。