最近では、ECの市場規模が急速に拡大し、競争の激化や広告、媒体費用の増大といった集客に関する悩みを抱えている方は少なくないのではないでしょうか。
また、新型コロナの影響は、店頭での販売に大きなダメージと爪痕を残し、今後は「Withコロナ」を前提とした販売スタイルも考えていかなければならなくなりました。
そんな中、顧客の目を引く先進的なマーケティング手法、販売形態として、最近大きな注目を集めているのが「ライブコマース」です。顧客を惹きつけているこの先進的なサービスは、ビジネスにイノベーションをもたらしうる存在であると高く評価され、今後、大きく成長していくことは間違いありません。
今回は、最近多くの注目を集めている「ライブコマース」についてご紹介します。ライブコマースに興味のある方はもちろん、今後、Withコロナを前提とした新たな販売スタイルを模索している方は、是非参考にしていただけたらと思います。
目次
ライブコマースとは
ライブコマースは、ライブ配信とオンライン販売を掛け合わせたものです。視聴者はライブを見ながら商品を購入でき、配信者は商品を紹介しながら同時に販売を行えるのが特徴です。
情報の一方通行であった従来型TVショッピングと大きく異なる点として、視聴者はライブを見ながら、気になったことをリアルタイムに質問やコメントができます。
つまり、コミュニケーションを通じて商品を深く理解することはもちろん、配信者と視聴者の一体感を通じてショッピングを楽しむことができるようになっています。
ライブコマースは、ライブ配信とチャットを利用したリアルタイムのコミュニケーション、そして、ワンクリックでの注文を可能とし、シームレスなショッピング体験ができるのが特徴です。
中国で爆発し、韓国、そして米国に波及。今後、日本にも!
2018年以降、中国でライブコマースがその勢いを爆発させました。ECの市場規模が急速に拡大し、参入障壁の低下による競争激化や、広告や媒体費用の増大に直面した有名な事業者たちは、新たな方向性としてライブコマース着手に乗り出しました。
2020年、新型コロナウィルスのアウトブレイクによる都市封鎖と、人々の外出自粛によって、その勢いは中国での成功を追う形で韓国やアメリカでも広がり、本格的なトレンドが始まっています。
日本では、まだまだ浸透・普及しているとは言い難いですが、急速な世界的な広がりから考えても、今後注目しておいても間違いはないでしょう。
ライブコマースは、「対話」「双方向コミュニケーション」が鍵!
ライブコマースの成功の鍵を握っているのが、配信者と視聴者の「対話」「双方向のコミュニケーション」です。ライブコマースは動画による単なる商品説明ではありません。
また、娯楽的な動画配信でもなく、情報の一方通行なTVショッピングでもありません。リアルタイムチャット等を使って「対話」することにより、視聴者に配信者を身近に感じさせ、受け入れてもらっています。また、有名人やインフルエンサーを積極的に起用することで、高いエンゲージメント率、長いサイト滞在時間を実現し、商品購入という高いコンバージョンへと導いています。
ライブコマースは、楽しみながらストレスフリーで購入できる
気持ちが固まりいざ購入しようと思っても、煩雑な入力や手続きが面倒で、購買意欲を削がれてしまうなんて経験はありませんか。
ライブコマースは購入までの手順が非常に簡単です。
視聴者は有名人やインフルエンサーの説明を楽しみながら、画面にポップアップされて紹介される各商品をクリックするだけで簡単に購入でき、「お金を払う」という行為の敷居が低くなるのも特徴です。
楽しみながらストレスなく購入が可能なので、ポジティブな体験として記憶に残りやすく、好意的で安定した視聴者を持つことが可能となります。
オンラインセミナーでは新しい販売手法やノウハウも紹介
ライブコマースは、売り上げ拡大につながる重要な手段であることに間違いありません。ゼロから始めて顧客を獲得した企業も中にはおり、挑戦する価値は十分にあります。
最近では、ライブコマース専用のツールも増えており、始めやすくなっています。
しかし、だからと言って、決して簡単にできるものではありません。しっかりとした販売基礎知識や事前の準備が必要となります。ウェビナビでは、ライブコマースに限らず、実店舗、EC事業者の売上拡大に結び付く販売の方法やアイデアが得られるオンラインセミナーの紹介もしています。興味のある方は是非ご覧ください。
ライブコマースの魅力は「買う楽しさ」と「つながる楽しさ」にあります。この「新しい楽しみ方」は若年層に一定の認知度があるものの、まだまだ発展段階です。日本では、まだあまり知られていないライブコマースですが、今後、ビジネスにイノベーションをもたらしうる存在であり、デジタルシフトの先導役として、更にその可能性を大きく開花させることは間違いありません。単なる一時のブームとして傍観するのはもったいない。これからの時代をポジティブに、かつ力強く生き抜くために、新しい販売スタイルとしてどう活用していくか、是非、導入を検討してみてはいかがでしょうか。