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ライブコマースの市場規模
これは、初めは「ライブコマース何それ?」だった食品メーカー勤務10年目の私A子がライブコマースができるようになるまでのお話の第2回目「なぜ今ライブコマースなのか」です。
インターネットで調べてもカタカナ表記の専門用語ばかりで難しいイメージがあるライブコマースについて、できるだけ簡単に分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
上司にライブコマースについて調べるよう言われた私、ライブコマースは、販売者と視聴者が直接やりとりでき、安心、納得した受発注を可能とした「ライブ配信×オンライン販売」だと分かりました。
次にライブコマースの市場規模が気になり調べてみることにしました。
ライブコマースは、中国から始まった販売手法です。ライブコマースは現在、世界の複数の国でその市場を拡大させています。それを受け、日本でも徐々に認知度が高まっています。
ライブコマースの市場規模【中国】
中国国内ではライブコマースを通じた買い物が既に定着しています。
販売側の主な目的は効果的な商品PR。
そのため企業は一般消費者に影響力のあるインフルエンサーを多数起用しています。
例えば化粧品やアニメなど特定分野の専門知識を持ったKOL(Key Opinion Leader)と呼ばれる人物やインターネット上で口コミ発信力がある一般人KOC(Key Opinion Consumer)と呼ばれる人物です。
中国では高額な製作費用をかけてライブコマースを行うため、売上規模が大きいことも特徴の一つ。
中国のライブコマース市場規模は、2022年には約48兆になると中国メディアが推測しています。
ライブコマースの市場規模【日本】
一方で、日本国内の市場はというと、ライブコマースの認知度に関する市場調査では、「内容も含めてよく知っている」と「聞いたことがあるが内容までは知らない」と回答した人を合わせて29.7%と現状大きく普及しているわけではないことが分かります。
しかしながらライブコマースと関連性が高いB2Cオンライン市場を見てみると、2020年の市場規模は伸長率21.71%の12兆2,333億円です。
さらに直近8年間をみても高い成長率で推移していることがわかります。
こうしたことからも、日本におけるライブコマース事業は中国のように大きな成長を遂げる可能性を秘めていると考えられます。
出典:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/210730_new_hokokusho.pdf
ライブコマースだけにある魅力
コロナ禍で多くの店舗が休業、閉店をせざるを得ない状況にある中、オンライン販売によって売り上げを伸ばした企業は少なくありませんが、オンライン販売にはなくライブコマースだけにある魅力とは何でしょうか?
大きく分けて3つにまとめてみました。
1、双方向コミュニケーションできることで視聴者に安心感や満足感を与えられる
リアルタイムに販売者と視聴者がやりとりできるので、視聴者はオンライン販売よりも、より臨場感のあるワクワク感や楽しみを得ることができます。
2、視聴者に寄り添った提案が特別感を生み出す
販売者が視聴者に合わせた商品を提案できるため、視聴者に寄り添った接客をすることができます。視聴者は自分の為に選んでくれたというような特別感を得られます。
3、「モノ」ではく「人」をきっかけとした販売促進が可能になる
タレントや著名人、会社の営業担当者が商品をPRする事で、「この人から買ってみたい」「この会社から買ってみたい」という気持ちが視聴者の購入意欲に繋がります。
だから今ライブコマースを始めよう!
これまで述べたのように、オンライン販売に加え、視聴者に寄り添った付加価値をつけたものがライブコマースと言えます。
それでは最後に、なぜ今ライブコマースなのか?という点においての結論です。
ライブコマースは今後も成長が期待できるオンライン市場であること。
コロナ禍の今だからこそオンライン販売に付加価値をつける事ができる
①双方向コミュニケーションできることで視聴者に安心感や満足感を与えられる
②視聴者に寄り添った提案が特別感を生み出す
③「モノ」ではく「人」をきっかけとした販売促進が可能になる
これがライブコマースなのです。
このように、ライブコマースの活用はオンライン販売だけでなく、実際に店舗販売を行っている企業・ブランドにとっても大きな可能性を持っている事が分かってきました。
次回は「ライブコマースの種類」についてお話しします。