食品・飲食業界のライブコマース

ライブコマースと相性が良い商品の例として化粧品、アパレル、雑貨、食品などが挙げられます。

今回は食品・飲食業界のライブコマースについてお伝えしていきます。

ライブコマースとは何か?

ライブコマースとはオンライン販売サイトやSNSなどでライブ配信を行い、商品販売ができる新しい販売手法の一つです。

これまでのテレビショッピングが一方通行の販売であったのに対し、ライブコマースは配信者と視聴者が双方向にやりとりする事が可能です。

視聴者は商品に関する質問や、疑問を配信者にリアルタイムでコメントする事ができます。

視聴者から反応があることで配信者も手応えを感じながらライブ配信する事ができます。

視聴者の質問、疑問をその場で解決したり、新しい提案がその場でできるので、うまく行けばとても効率の良い販売方法であると言えるでしょう。

今ライブコマースが注目されている理由は?

①芸能人のライブ配信率が増加

コロナ禍でタレント。著名人のライブ配信が盛んになっています。

ライブコマースは場所を選ばず携帯1台だけでスタートできますし、YouTube、Instagram、Twitterなどでも気軽に配信する事が可能です。

今までは若い世代を中心に盛り上がりを見せていましたが、お家時間が増えたテレビ世代にもライブコマースが人気を得ています。

②5Gサービスが普及

2020年3月から始まった5G。

その特長は「超高速・低遅延、多数同時接続」です。

この通信システムの普及により、これまで以上にインターネット利用者が増え、より早いサービスが求められる時代になりました。

5Gを活用する事により、ライブコマースの可能性はさらに拡大していくと言われています。

食品業界のライブコマース4選

①全国津々浦々ライブコマース

食品・飲食業界のライブコマース

名前の通り、このサイトでは全国各地の食材が購入できます。

冷凍、冷蔵品全て全国送料無料なのも嬉しいポイントです。

コンセプトの要は生産者の負担を軽減するため、短時間で確実に売れるライブコマースを行う事です。

生産者さんが農作業に集中できるように計画的にライブコマースが行われています。

出典:https://yellmall.jp/

②cookpad mart

料理レシピでお馴染みのクックパッドのライブコマースです。

このライブコマースは生産者を楽しく買い物したい視聴者を繋ぐ週末イベントと題して旬の野菜や果物、季節に合わせたイベントが催されています。

第1回のライブコマースは​​横浜中央卸売市場の老舗まぐろ問屋「八清」と連携し「まぐろの解体ショーが行われました」。

クックパッドのマルシェで買った食材を、クックパットレシピを使って料理するのも楽しいですね。

出典:https://marche.cookpad-mart.com/

③四十萬谷本舗

石川県金沢市にある明治8年に創業の発酵食品メーカーです。

老舗の食品会社ながらも新しい販売方法を積極的に取り入れライブコマースを行っています。

春から秋にかけては糀を使って季節の野菜を漬け込む​​糀漬け体験教室、冬は漬物を使ったかぶら寿し体験教室が開催されており、子供からお年寄りまで幅広い年代の方が楽しめるライブコマースとなっています。

出典:https://www.kabura.jp/contents/trial

④CHEER SAKE

食品・飲食業界のライブコマース

日本酒スタートアップ「MIRAI SAKE COMPANY」が運営する、日本の酒蔵を応援するライブコマースプロジェクト「CHEERSAKE(ちあさけ)」は2020年9月に始まりました。最大の特徴は全国の酒蔵ら自らライブコマースを行う点です。日本酒の酒蔵は全国にあり、銘柄も多いですが小さな会社が多いため、お客様との接点が少なかったり、宣伝活動が十分でなかったりするのでこの場が全国の日本酒の情報発信サイトとなっています。

出典:https://cheersake.com/

飲食店倒産の倒産推移

食品・飲食業界のライブコマース

新型コロナウィルスの影響で2020年の飲食店の倒産件数は過去20年間で最多の780件となりました。

業態別では「酒場・ビヤホール」が189件で最多。全体の24.2%を占めました。

次に多かったのが「中華・東洋料理店」の105件。

「西洋料理店」(100件)、「日本料理店」(79件)、「バー・キャバレーなど」(69件)、「喫茶店」(68件)と続いています。

酒場・ビヤホール、日本料理店、喫茶店の件数は過去最多でした。

出典:https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p210101.html

飲食店応援ライブコマース

飲食店経営者にとっては国からの補助金があっても十分でなかったり、いつになったら以前のように店舗再開ができるのか見通しがつかない状態が続いていました。

そんな困難な状況にある飲食店を応援したいと、ライバーマーケティング事業を展開するサムシングファン!によって行われた飲食応援ライブコマースイベント『サムファン』が、2021年2月19日に行われました。

サムシングファンにはライブ配信の人気パフォーマー「ライバー」が数多く所属しています。

そこで生まれたアイデアが、飲食店に美味しいお取り寄せグルメを配送してもらい、人気ライバーが魅力的に紹介する。という企画でした。

ライブコマースで応援されたい飲食店との連携は​​株式会社テーブルクロスと行いました。

初回の飲食店応援ライブコマースには4店舗が参加、そのうち2店舗はライブコマース限定の特別メニューを準備しました。

美味しそうな料理はサムシングファン所属のライバー川上実津紀さんときょうへいさんの元に届けられ、実食しながら料理紹介、その魅力を伝えました。

参加飲食店(4店舗)

①東京タルタルギーナ:紹介商品カレー、パスタソース

神楽坂の裏路地に佇む、南イタリア料理店。現地で研鑽を積んだシェフが旬食材を使用し、本場の味を完全再現。400℃の特注ピザ窯で一気に焼き上げた”ピッツァ”や、モチモチ食感を楽しめる”パスタ”が大人気です!

②東京福しん:紹介商品ラーメン、餃子、チャーシュー

福しんは、都内に33店舗を構える家庭的な雰囲気が自慢の中華料理店です。いつも出来立てアツアツのボリュームたっぷりの餃子が自慢です!

③広島湊商店:紹介商品お好み焼きソース

お好み焼き「湊商店」は、2020年5月にTHE OUTLET HIROSHIMA内にオープンしたお好み焼き店です。

昔ながらの味を大切にし、生地・野菜・肉・麺・卵の焼き順を変えることによって素材の旨味が喧嘩しないように調理した、こだわりのお好み焼きを提供しています。

④福岡Bar aya:コールドプレスジュース3本セット

オーナーayaさんが「ご縁が繋がる場所」そして安心できる雰囲気にこだわって誕生したのがbar ayaです。

趣ある和の空間でお酒と食事が楽しめます。

平日のお昼15時からはどなたでも日本茶(抹茶)や珈琲が楽しめます。夜19時からは会員制になる特別空間が魅力です。

以上、「食品・飲食業界のライブコマース」についてお伝え致しました。

​​本記事を参考にしていただき、ライブコマースに関心を持っていただければ嬉しいです。

ぜひ、「化粧品業界のライブコマース事例6選」も合わせてご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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