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化粧品業界のライブコマース
ライブコマースと相性が良い商品の例として化粧品、アパレル、雑貨、食品などが挙げられます。
セミナー式や実演販売式の配信で人気が高いようですね!
ほとんどの配信が、各社の美容部員さんが担当しています。
実際にその商品を使っていてキレイな方がオススメしてくれるとますます欲しくなっちゃいますね!
ライブコマースとは何か?
ライブコマースとはオンライン販売サイトやSNSなどでライブ配信を行い、商品販売ができる新しい販売手法の一つです。
これまでのテレビショッピングが一方通行の販売であったのに対し、ライブコマースは配信者と視聴者が双方向にやりとりする事が可能です。
視聴者は商品に関する質問や、疑問を配信者にリアルタイムでコメントする事ができます。
視聴者から反応があることで配信者も手応えを感じながらライブ配信する事ができます。
視聴者の質問、疑問をその場で解決したり、新しい提案がその場でできるので、うまく行けばとても効率の良い販売方法であると言えるでしょう。
今ライブコマースが注目されている理由は?
①芸能人のライブ配信率が増加
コロナ禍でタレント。著名人のライブ配信が盛んになっています。
ライブコマースは場所を選ばず携帯1台だけでスタートできますし、YouTube、Instagram、Twitterなどでも気軽に配信する事が可能です。
今までは若い世代を中心に盛り上がりを見せていましたが、お家時間が増えたテレビ世代にもライブコマースが人気を得ています。
②5Gサービスが普及
2020年3月から始まった5G。その特長は「超高速・低遅延、多数同時接続」です。
この通信システムの普及により、これまで以上にインターネット利用者が増え、より早いサービスが求められる時代になりました。
5Gを活用する事により、ライブコマースの可能性はさらに拡大していくと言われています。
化粧品業界がライブコマースと相性が良いと言われる理由
①視聴者は使用感を知りたい
肌につけるものですから、化粧品・美容商品は実際に使ってみないと、合うか合わないか効果が分かりませんよね。
視聴者はオンラインサイト上の数ある商品の中から写真や説明文だけ見て決め手なく選ぶよりも、配信者が使用した感じを見聞きして購入したいと感じています。
オンラインショッピングの需要が拡大している今、化粧品業界とのライブコマースは相性が良いのです。
②視聴者は悩みを聞いてもらいたい
お肌や体の悩みは人それぞれ違います。
ライブコマースの最大の魅力でもある双方向コミュニケーションを活用して、悩み相談や質問に対しオンライン上で会話することができます。
店頭に行って相談する機会が無かったり、対面で話すことが苦手な方にも対応できるので視聴者の方は気軽に悩み相談や質問をすることができます。
コロナ禍でお家時間が増えている今、化粧品業界とライブコマースは相性が良いのです。
化粧品業界のライブコマース事例6選
①ファンケル
ファンケルでは新型コロナウイルスの影響により、実店舗で購入しにくい環境に対応し、通信販売をより充実させ、ECモールなどの外部通販での展開も強化し、お客様との接点拡大を目標に掲げています。
そんなファンケルの初めてのライブコマースは2020年7月、新型コロナウイルス感染防止として毎日欠かせないマスク生活に必要なアイテムの紹介でした。
マスクによる肌への影響が毛穴にまで拡大している状況に対応し、気になる毛穴を集中ケアする商品を販売しました。
配信者はファンケル商品を熟知した商品企画と広報担当のお2人。
ライブショッピング限定セットを特別価格で販売し、まとめて購入するとエコバッグやメイク用コットンなどがもらえる視聴者限定特典も用意されていました。
視聴者からのコメントにも速やかに対応し、優しい雰囲気を持つ2人の和気あいあいとしたやりとりと笑顔が魅力的でした。
また、今年8月に配信されたライブコマースでは在宅勤務やお家時間が増える中で、食べ過ぎ防止を目的とした、食事の糖や脂肪の吸収を抑える機能性表示食品「カロリミット」やダイエット食品「パーフェクトスリムW」が紹介されました。
商品紹介と合わせて様々な企画がありました。
例えば体内に吸収されたサプリメントの働きを試験管を使って実験したり、クイズ形式にして視聴者との交流を図る企画があり、視聴者目線で楽しめるようコンテンツが工夫されていました。
出典:https://www.fancl.co.jp/liveshopping/index.html
②資生堂
株式会社資生堂は、2020年7月から日本でライブコマースを開始しました。
ビューティーコンサルタントやメイクアップアーティストなどの専門家が、化粧品やメイク法を紹介しながら視聴者の質問に答えるという配信スタイルです。
具体的で的確なアドバイスを受けられるため、幅広い世代の女性に視聴されています。
2020年11月には、初のライブコマース型オンラインイベント「Shiseido BEAUTY EXPO」を開催。
お笑い芸人のチョコレートプラネットさんをメインMCとして、YOUさん、Dream Amiさん、河北麻友子さんなど豪華ゲストを迎えて、美容や化粧品をテーマにしたトークが展開されました。
公式アカウントをフォロー&リツイートした人、ライブコマース前に新規会員登録をした人にクーポンをプレゼントするなどといった工夫によって、多くの視聴者を集めることに成功しました。
出典:https://brand.shiseido.co.jp/gfs-livestream.html
③meeco
三越伊勢丹が運営する「新しい自分に出会うこと」がコンセプトの化粧品オンラインストアであるmeeco。
株式会社Mofflyが運営するクラウド型ライブコマースサービス「TAGsAPI」を使い、ライブコマースを実施しています。
オンラインセミナーと題してライブ配信が行わています。
自宅に居ながらビューティーコンサルタントからメイク術を学ぶことができるので20代以上の働く女性から高い人気を得ています。
配信はインフルエンサーやメイクアップアーティストを起用し2020年には、三越伊勢丹内の店舗イベントと連動し、「イヴ・サンローラン ビューティ ステーション」や「ISETAN MAKE UP PARTY」でライブコマースを実施しています。
出典:https://meeco.mistore.jp/contents/onlineseminar/index.html
④クリニーク
敏感肌の方でも安心して使えるアメリカ・ニューヨークの化粧品メーカーのクリニークもライブコマース「skin school LIVE」を行っています。
2020年にはドクターシーラボとコラボし、コスメ情報サイト「Kireidepart」にてライブ配信を行いました。
ビューティーアドバイザーが水分不足や肌のキメ、透明感を保つ秘訣などを伝授してくれます。
マスク生活の悩みである肌のザラツキや毛穴の詰まり、マスク焼けなどの悩みにリアルタイムでアドバイスしてくれるので楽しみながらスキンケアする事ができます。
出典:https://www.clinique.jp/livestream
⑤OSAJI
2021年7月敏感肌の方に優しいスキンケアブランド「OSAJI(オサジ)」はライブコマース配信「美的ライブコマースOSAJI〜敏感肌ブランドが提案する洒落感メイク」を行いました。
メイドインジャパンにこだわり肌に優しいOSAJIの商品は敏感肌の方の救世主で世代を問わず多くのファンが存在します。
ライブ中に紹介された商品を購入すると購入金額に応じた視聴者限定特典(メイク小物を入れるのにちょうどいい巾着、最新化粧品のサンプルプレゼントなど)もありました。
メイクアップアーティストによるメイク術も紹介され、すぐに活用できる内容ばかりで思わず色々買いたくなってしまう衝動にかられてしまいました。
出典:https://osaji.net/
⑥ヤーマン
美容機器の販売で名高いヤーマン株式会社は美容機器と化粧品の販売するライブコマース「YA-MANライブショッピング」を2020年9月に日本向けにスタートさせました。
ヤーマンではそれまで中国向けに中国大手のECサイト「Tmall」を利用し製品PRを週に3回行っており、ライブコマースの特徴である双方向のコミュニケーションを活かした詳しい製品説明が高評価を得ています。
コロナ禍でお家時間が長くなり、エステサロンや美容院に行きづらい日々が続いている中でオンラインショッピングの需要が格段に増してきています。
ヤーマンでは中国向けに行ってきた製品PR活動の経験を活かし2020年の7月からは本社内にライブ配信ルームを設置し、SNSを使ったライブ配信を週3〜5回の頻度で発信していました。
9月からはライブコマース体制が整い製品の詳細説明から、視聴者への疑問質問の回答、商品購入までをスムーズにできるようになりました。
ヘアメイクアップアーティストや美容アドバイザーとのコラボ企画も配信されています。
ヤーマンが利用しているライブコマース配信サービスは「HandsUP(ハンズアップ)」です。
ライブを見ながらでも、購入したい商品があればライブ画面からヤーマンのオンラインサイト「ヤーマンオンラインストア」に移動して商品を購入することができます。
出典:https://live.ya-man.com/
以上、「化粧品業界のライブコマース」のご紹介でした。
本記事を参考にしていただき、今後のライブコマース配信にお役立ていただければ嬉しいです。
ぜひ、「ZOZOTOWNライブコマースをスタート」も合わせてご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。