ユニクロのライブコマース

ユニクロが始めたライブコマース!!

今回は、その内容とライブコマース成功の秘訣をお伝えしていきます。

ユニクロとは

株式会社ユニクロは1974年に創立、本社は山口県にあります。

日本におけるファストファッションの代表的存在の企業であり、親会社はファーストリテイリングです。

ユニクロのホームぺージによるとユニクロ(UNIQLO)というブランド名は、「ユニーク・クロージング・ウェアハウス(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)」を略したものです。

「ユニーク(独自の)」「クロージング(衣類)」「ウェアハウス(倉庫)」。

『ほかでは買うことのできない良いカジュアルファッションを、お客様が自由に選び買うことができる』ブランドという意味があるそうです。

そんなユニクロがライブコマース「UNIQLO LIVE STATION」を始めたのは2020年12月でした。

現在ではライブコマース専門の部署まであるほど、ライブコマース事業に力を入れています。

ユニクロが始めたライブコマースの内容は

ユニクロのライブコマース

ライブコマースとはお家に居ながらスマホやパソコンでライブ動画を見ながらお買い物できる方法です。

従来のテレビショッピングと違う点は、視聴者と配信者がコメント欄を通して繋がることができる点です。

視聴者は気になったこと、商品に関する質問などを自由にコメント欄に書き込むことができます。

配信者はそれを受け、質問に答えたり、会話のきっかけにしたりしてライブ配信を盛り上げていきます。

ユニクロの初めてのライブコマーステーマは「セールでこれ欲しい」でした。

スタイリストの福田麻琴さんとファッションモデルの五明祐子さんが出演し視聴者とのリアルタイムの会話を楽しみながら商品の紹介をされていました。

2021年1月には2回目の配信が行われスタイリストの山本あきこさんとメンズファッションバイヤーのMBさんが登場されました。

その後も定期的にライブコマース配信が行われ、2021年6月にはゲストとして女優の今田美桜さんが出演。

今田さんのファンを始め多くの若年層がライブに参加し大好評でした。

出典:https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/live-commerce/

ライブコマースの魅力とは?

ライブコマースは中国から始まった販売手法ですが現在、世界複数の国でその市場を拡大させています。

その影響を受け、日本でも徐々に認知度が高まっています。

ライブコマースの最大の魅力とは「視聴者と配信者の適度な距離感での双方向コミュニケーション」であると言えます。

コロナ禍で多くの店舗が休業、閉店をせざるを得ない状況にある中、売り上げを伸ばした多くの企業はライブコマースを活用し実店舗での接客に引けをとらぬ熱意を持って配信を行っています。

視聴者にとってのライブコマースの魅力は過剰な売り込みをかけられる心配なく気軽にライブ配信に参加できるところです。

また普段会うことのできないモデルさんやタレントさんにコメントや質問をした時、すぐに返事がもらえればリアルタイムで繋がっていることに感動してしまうでしょう。

関連コラム:ライブコマースの始める意味と始め方について

ライブコマース成功のポイント

次にライブコマースを成功させるポイントを4つご紹介致します。

①ライブコマースと相性の良い商品を選ぶこと

ライブコマースと相性がいい商品はアパレル、グルメ、化粧品、家具、雑貨などです。

オンライン配信のため、若者向けの商品で、見栄えが良く、現在流行している物に注目が集まりやすいです。

②適切な知識と熱意のあるライブ配信者を選ぶこと

配信者は自社の社員か社外の人(タレント、インフルエンサーなど)の2つに分かれます。

視聴者が商品に興味を持つだけに留まらず、購入に繋げられる商品説明と熱意ある宣伝が出来る人物の選定が大切です。

笑顔や楽しそうな雰囲気も重要なポイントです!

③商品にあった適切な配信内容、環境を整えること

視聴者はウインドウショッピングのようにただ配信を見に来ただけという方がほとんどです。

配信内容が面白味に欠けたり、画像が見にくく商品がよく見えないなどの不備があれば商品の良さを十分に伝えられず離脱してしまう可能性があります。

視聴者視点に立った見やすい環境を整えることが重要です。

④配信後のデータ分析を有効活用すること

ライブ配信が無事終われば成功ではなく、成功するポイントは配信後にもあります。

視聴者の質問や視聴者数、購入件数、購入商品の傾向などを分析し、次回の配信、実店舗や今後の商品開発に活かすことがとても大切なのです。

ライブコマースの集客方法

集客を増やすには商品内容、顧客対象によって案内方法を変える必要性があります。

まずは既存のお客様にメールマガジンや自社サイトで告知するのが第一ステップです。

会社のこと、会社の商品をよく知っている方であれば家族、知人へと情報が拡散でき、強い味方となってくれる可能性が高いです。

次に新規の視聴者を増やす方法としては

①ニュース広告を出すニュースリリースのスタンド、PR TIMESなど

②SNSの広告に出すInstagram、Twitter、Facebookなど

③アフィリエイト(インターネットを利用した成果報酬型の広告)の活用

④インフルエンサー(世間に与える影響力が大きい行動を行う人)による告知

が挙げられます。

それぞれ費用がかかったり、準備する事が必要なので予算や商品内容に応じて検討が必要です。

おまけですが・・・

GUのライブコマース

ユニクロのライブコマース

ユニクロと同じく株式会社ファーストリテイリングの子会社で「株式会社GOVリテイリング」という、衣料品の製造から販売まで行う会社であるGU。

幅広い層をターゲットにしているユニクロとの違いは、価格とデザインを最優先して流行を取り入れた商品を作っている点です。GUのコンセプトは「もっと自由に着よう」、自由=GUがブランドの由来にもなっています。

GUのライブコマースもユニクロと同様2020年12月に始まりました。

第1回はファッションライバーのももちさんがゲストでした。

GUのライブコマースの主な配信者はGU各ショップのスタッフさんです。

実際に販売商品を着用しコーディネートのポイントを説明してくれます。

レディース商品だけでなくメンズ、キッズ商品もあり、家族でGUファッションを楽しめることも魅力です。配信ペースは1週間に1回ぐらいなので、毎週新しい情報が楽しめます。

配信者のスタッフさんは定期的にライブコマース配信されているので、「いつも見てます」「髪切ったんですか?似合ってます」などの応援コメントがあり、もはやファンとなっているお客さんとの距離の近さを感じました。

視聴リピーターを継続的に増やすには初めてライブに参加した時に楽しかったと感じてもらう必要があり、2回目・3回目と参加するたびに徐々にコアなファンとなってもらうことが重要です。

ライブコマース配信当初は知名度も経験もなかった配信担当の店舗スタッフさんたちが試行錯誤して頑張っている姿を見ると応援してあげたいという気持ちが自然と湧いてきます。

ユニクロ・GUのライブコマースともに1年以上かけて、配信者の育成、商品選定、売上データ分析などが行われ今の形を作り上げています。

オンラインとオフラインの違いを理解し、長所を活かし、それぞれに合わせた接客を行っているユニクロのライブコマースに今後も注目していきたいと思っています。

関連コラム:GUのライブコマース

出典:https://www.gu-global.com/jp/ja/feature/live-commerce/pc/

以上、「ユニクロのライブコマース」についてご紹介いたしました。

販売担当の方、店舗経営の方は、本記事を参考にライブコマースを導入して新たな顧客開拓、双方向のオンライン販売に挑戦してみてはいかがでしょうか?

ぜひ、「ライブコマースのアパレル事例12選」も合わせてご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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