近年、耳にすることが多くなってきたライブコマース。
現在では多くの企業がライブコマースを利用して売り上げを伸ばしています。
今回は企業がライブコマースを導入する方法と費用を徹底解説していきます。
目次
ライブコマースとは?
ライブコマースについて聞いたことはあるけれどあまり知らないという方のために、改めてライブコマースとは何なのかを解説していきます。
ライブコマースとはライブ配信を通して商品を販売するマーケティング方法です。
その性質は「ライブ配信×ネットショップ」であり、視聴者はライブ動画を見ながら商品購入を行うことができます。
従来のネットショップでは画像と文章から商品の良し悪しを判断するしかなく、『思っていた大きさじゃなかった』、『文章を読んでイメージした質感と違う』などと購入者を落胆させてしまう事例も多くありました。しかしライブコマースでは、そのような事態を回避することが可能です。
なぜなら視聴者は、疑問点などをその都度、コメントで質問し、納得してから購入できるからです。このような、実店舗でのショッピングに近い体験ができるのは、ライブコマースならではのものですよね。
また、近年はコロナ禍による外出自粛の影響もあり、『自宅にいながらお店にいるような体験ができる』、『お店に行くよりも、気軽に質問できる』と多くの人に喜ばれています。
企業にとってもライブコマースはメリットが多いです。ECの市場規模が急速に拡大し、競争の激化や広告、媒体費用の増大といった集客に関する悩みを抱えている企業も少なくないのではないでしょうか。
また、新型コロナの影響は、店頭での販売に大きなダメージと爪痕を残し、今後はWithコロナを前提とした販売スタイルも考えていかなければならなくなりました。
しかしライブコマースならば、低コストで全国の見込み客に向けて広く商品を宣伝できます。さらに広告や宣伝にかかるコストを抑えられるという特徴もあります。また、コロナ禍で足が遠のいた近隣の顧客を店頭へ呼び戻すのにも、ライブコマースは役立ちます。
例えばイオンモール株式会社では、近隣に住む顧客をメインターゲットにライブコマースを実施。その中で顧客とコミュニケーションを持ち、信頼関係を構築しています。そうすることで、『今度は店頭で話したい』と考える顧客は、一定数いるそうです。
そのように顧客にも企業にもメリットのあるライブコマースですが、実は良く知らないという方も、まだまだいるようです。そこで今回は、ライブコマースについて様々な観点から紹介していきます。
ライブコマースに興味のある方はもちろん、今後、Withコロナを前提とした新たな販売スタイルを模索している方も、是非参考にしていただけたらと思います。
今ライブコマースが注目されている理由は?
ニュースでも耳にする機会が増えてきたライブコマース。なぜ今、話題となっているのか?その理由を紐解いていきます。
1.芸能人のライブ配信率が増加
新型コロナウィルの影響でおうち時間が増えたことでライブ配信サービスの需要が増加。需要に併せてタレントや著名人、インフルエンサーのライブ配信が盛んになっています。
好きなタレントの動画をYouTubeで見ている、という方も多いのではないでしょうか。このようにタレントや著名人がこぞってライブ配信を行っているのはその手軽さゆえです。
ライブ配信は場所を選ばずスマートフォンで1台だけでスタートできますし、「YouTube」、「Instagram」、「Twitter」などのあらゆるSNSからも配信することが可能です。
こうしたライブ配信の一環としても行われているのがライブコマース。『好きな芸能人がオススメしている商品なら試してみようかな』という方はかなり多いようですよ。
2.5Gサービスの普及
2020年3月から始まった5th Generation、通称5G。その特長は超高速・低遅延、多数同時接続です。この通信システムの普及により、これまで以上にインターネット環境が改善されています。今までは重くなりカクついていた動画もサクサク見られるようになりましたよね。
ライブコマースは多くの視聴者が同時に視聴、コメントするため多数同時接続のコンテンツです。つまり5Gを活用することでライブコマースの視聴環境は、より良いものとなり、可能性はさらに拡大しているのです。
中国で爆発し、韓国、そして米国に波及。今後、日本にも!
2018年以降、中国でライブコマースがその勢いを爆発させました。ECの市場規模が急速に拡大し、参入障壁の低下による競争激化や、広告や媒体費用の増大に直面した有名な事業者たちは、新たな方向性としてライブコマース着手に乗り出したのです。
そして今では、中国国内ではライブコマースを通じた買い物が、生活の一環として定着しています。
販売側の主な目的は効果的な商品PR。そのため企業は一般消費者に影響力のあるインフルエンサーを多数起用しています。例えば化粧品やアニメなど特定分野の専門知識を持ったKOL(Key Opinion Leader)と呼ばれる人物やインターネット上で口コミ発信力がある一般人KOC(Key Opinion Consumer)と呼ばれる人物です。
中国では高額な製作費用をかけてライブコマースを行うため、売上規模が大きいことも特徴の一つ。中国のライブコマース市場規模は、2022年には約48兆になると中国メディアが推測。さらに2025年には100兆円を超えるとの見方もあります。
また、2020年以降には、新型コロナウィルスの感染拡大による都市封鎖と、人々の外出自粛によってライブコマースが世界中でトレンドになりました。
韓国やアメリカでも参入する企業が急増しています。それに合わせて「Instagram」や「YouTube」もライブコマースに特化した機能の開発を始めるなど、プラットフォームも充実してきています。
2022年現在、日本でも株式会社ファンケルや株式会社ビックカメラなどの有名企業が続々とライブコマース市場に参入。まだまだ浸透・普及しているとは言い難いですが、急速な世界的な広がりから考えても、今後注目しておいても間違いはないでしょう。
ライブコマースは、「対話」「双方向コミュニケーション」が鍵!
ライブコマースの成功の鍵を握っているのが、配信者と視聴者の対話、双方向のコミュニケーションです。
ライブコマースは動画による単なる商品説明ではありません。また、娯楽的なライブ配信でもなく、情報が一方向で、やり取りのできないテレビショッピングとも違います。
ライブコマースでは、リアルタイムにコミュニケーションをとれるチャット機能を使って、交流を重ね、信頼関係を築けます。そして信頼関係を築いた視聴者は、配信者のファンとなり、積極的にライブ配信に参加してくれるようになるでしょう。
このように商品がメインではなく人を、つまり配信者をメインとした訴求ができるのがライブコマースの大きな強みです。
また、タレントやモデル、インフルエンサー、動画クリエイターを積極的に起用することで、高いエンゲージメント率、長いサイト滞在時間を実現し、商品購入という高いコンバージョンへと導くことも可能です。
ライブコマースは、楽しみながらストレスフリーで購入できる
ネットショッピングをしているとき、気持ちが固まり、いざ購入しようと思っても、煩雑な入力や手続きが面倒で、購買意欲を削がれてしまうなんて経験はありませんか。しかし、ライブコマースは購入までの手順が非常に簡単です。
視聴者は有名人やインフルエンサー、動画クリエイターの説明を楽しみながら、画面にポップアップされて紹介される各商品をクリックするだけで簡単に購入できます。そのため、お金を払うという行為の敷居が低くなるのも特徴です。
楽しみながらストレスなく購入が可能なので、ポジティブな体験として記憶に残りやすく、好意的で安定した視聴者を持つことが可能となるでしょう。
オンラインセミナーでは新しい販売手法やノウハウも紹介
ライブコマースは、売り上げ拡大につながる重要な手段であることに間違いありません。中には、ゼロから始めて顧客を獲得した企業もおり、挑戦する価値は十分にあります。
最近では、ライブコマース専用のツールも増えており、始めやすくもなっています。しかし、だからといって、簡単にできるものでもありません。しっかりとした販売基礎知識や事前の準備が必要となります。
そこでウェビナビでは、ライブコマースに限らず、実店舗、EC事業者の売上拡大に結び付く販売の方法やアイデアが得られるオンラインセミナーの紹介もしています。興味のある方は是非ご覧ください。
ライブコマースの魅力は買う楽しさとつながる楽しさにあります。この新しい楽しみ方は、若年層に一定の認知度があるものの、まだまだ発展段階です。
日本では、まだあまり知られていないライブコマースですが、今後、ビジネスにイノベーションをもたらしうる存在であり、デジタルシフトの先導役として、更にその可能性を大きく開花させることは間違いありません。
単なる一時のブームとして傍観するのはもったいないですよね。これからの時代をポジティブに、かつ力強く生き抜くために、新しい販売スタイルとしてどう活用していくか、是非、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ライブコマースの導入費用は?
ライブコマースを導入するにはどれくらいの費用が必要となるのでしょうか?
ライブコマースの導入費用は、その運用形態により大きく異なり、無料で導入できるものから数百万円以上のものまで様々です。
そこで今回は運用形態別にライブコマースの導入費用を比較してみました。
SaaS型ライブコマースの導入費用
SaaS型ライブコマースは自社のオンラインストアやアプリにタグを埋め込むことでライブコマース機能を追加する手法です。自社サイトやアプリからライブコマースを行う事が可能になります。
ただし自社ECサイトに集客力がない場合には視聴者を集めづらくなるというデメリットがあります。
以下はSaSS型ライブコマースの代表的なプラットフォームの費用例です。
TAGsAPI
費用:月額98000円~
特徴:ECサイトに数行のコードを書き加えるだけで実装が可能。専任コンサルタントのライブ配信サポートも受けられます。
さらに、オプション料金を支払うことで、ライブ配信用スタジオの手配やインフルエンサーやタレントなど著名人のキャスティング、カメラマン・スタッフの手配、といった部分もサポートしてくれます。
出典 https://tagsapi.com/#plan
LiveKit
費用:月額1万円~(現在非公開のため要問い合わせ)
特徴:スタッフが台本製作や撮影機材の操作をサポートしてくれます。
出典 https://www.livekit.jp/
ライコマ
費用:月額3万円~(キャンペーン価格)
特徴:独自ドメインでの運用、「pino live」が保有するタレントなどのキャスティングが可能。また、ライブページの短縮URLを発行することができます。短縮URLを使えば、ダイレクトメッセージやSNSでの拡散がしやすくなります。
出典 https://licomma.com/live_commerce/lp5/
ハコスコ
費用:2万円、PINコードが50円/コードから利用可能
特徴:VR動画をライブ配信可能。さらにタグを埋め込むことで、動画中に商品ページのリンクもつけられます。
出典 https://hacosco.com/
LiveCall
費用:要問合せ
特徴:1on1のライブコマースに特化。スワロフスキー・ジャパン株式会社など高級店を中心に活用されています。
ECモール型ライブコマースの導入費用
ECモール型ライブコマースはECモール(複数のショップが出店しているインターネット上の百貨店のようなもの)のライブ配信機能を使う手法です。
ECモールを利用しているユーザーを集めやすいので比較的簡単に集客を行うことができます。ただし、同じECモール内の同業他社がライバルになるというデメリットがあります。
以下はECモール型ライブコマースの代表的なプラットフォームの費用例です。
SHOPROOM
費用:無料
特徴:ライブ配信が簡単、ユーザー層が若いという特徴があります。申請をすれば「公式アカウント」として認定してもらえます。
出典 https://www.showroom-live.com/organizer_registration/basic_form_input_url_mail
ONPAMALL
費用:初期費用無料+手数料別途
特徴:最短7日で出店できます。また、合わせてオンラインストアを制作できます。
出典 https://onpamall.com/
Peace You Live
費用初期費用無料+販売手数料 : 8%(税別)
配信手数料:ライブ配信1時間あたり200円(税別)
特徴:日本で唯一のオークションが楽しめるライブコマースサービスです。
出典 https://peaceyoulive.com/
HandsUP
費用:月額1万円+手数料10%
特徴:複数のSNSに同時ライブ配信が可能。大手の「17LIVE」が運営母体なので、安心感があります。
出典 https://handsup.17.live/
キュレーション型ライブコマースの導入費用
キュレーション型ライブコマースは既存の配信者に販売を委託する手法です。
販売数に応じて手数料を支払うケースが多く、具体的な費用は商品やプラットフォームによって大きく上下します。
セレクトショップが他社の商品を販売している場合もキュレーション型と呼ばれることがあります。
以下はキュレーション型ライブコマースの代表的なプラットフォームの例です。
MimiTV
特徴:美容に特化した動画をライブ配信し、月間約1500万回以上の再生回数を獲得。
主な配信方法に「YouTube」を活用しています。
出典 https://mimitv.jp/
KANCOS HOLIC(カンコスホリック)
特徴:「AbemaTV」の一番組として韓国コスメを扱う動画をライブ配信しています。商品の購入は別サイトで行う形式です。
出典 https://www.abemashopping.jp/kancos/
au Wowma! ライブTV
特徴:KDDIとauコマース&ライフが運営するショッピングモール「au Wowma!」が配信するライブコマース。有名芸能人が配信者となることもあり、若年層を中心に支持を集めています。
出典 https://wowma.jp/event/live-tv/index.html
クラウドファンディング型ライブコマースの導入費用
クラウドファンディング型はライブ配信を通じてプロジェクトへの支援(購入)を促す手法。
スタートアップや起業を目指す学生が多く利用しています。
以下はキュレーション型ライブコマースの代表的なプラットフォームの費用例です。
CAMPFIRE Fireball
費用:無料(クラウドファンディングの手数料は別途必要)
特徴:「YouTube Live」、「ニコニコ生放送」、「LINE LIVE」など複数のライブ配信サービスで同時に配信が可能。また、スマホからも手軽にライブ配信ができます。
出典 https://fireball.camp-fire.jp/
独自アプリ制作支援型ライブコマースの導入費用
独自アプリ制作支援型ライブコマースはアプリの制作を依頼し、そのアプリでライブ配信を行う手法。オリジナルのアプリを開発する分、費用は格段に上がりますが、自社独自のサービスを展開できるというメリットがあります。
以下は独自アプリ制作支援型ライブコマースの代表的なプラットフォームの費用例です。
ライブゲート
費用:要問合せ
特徴:従来は高額になりがちな独自アプリ制作支援型ですが、ベースシステムを利用することで、リーズナブルな価格での提供を可能にしています。また、最短一ヶ月でアプリが完成するというスピード感も魅力的。
出典 https://l-gate.live/
SNS型ライブコマースの導入費用
SNS型ライブコマースは、その名の通りSNSに設定されているライブ配信機能を使用する手法です。SNS型の特徴は、スマホ1台あればライブ配信できるという手軽さにあります。
ほとんどのプラットフォームは無料で導入することができるため、多くの企業が利用を始めています。
以下はSNS型ライブコマースの代表的なプラットフォームの費用例です。
費用:無料
特徴:ライブ配信を始めるとフォロワーに通知が送られるので、視聴者を増やしやすいというメリットがあります。一方で、紹介するリンクから商品を購入してもらわなければならないというデメリットもあります。
出典 https://about.instagram.com/ja-jp
YouTube
費用:無料
特徴:全世界に20億人以上のユーザーがおり、その分視聴者を獲得し易くなっています。また、「限定公開」で特定の人に向けてライブ配信可能。ライブ配信の参加人数も制限がありません。
出典 https://www.youtube.com/intl/ALL_jp/howyoutubeworks/product-features/live/
費用:無料
特徴:オンラインストアを「Facebook」内に製作できます。また、ストアのデザインはカスタマイズすることも可能。製作したオンラインストアは「Instagram」のアカウントと連携させることもできます。
出典 https://ja-jp.facebook.com/business/help/626637251511853
LINE LIVE
費用:無料
特徴:ギフティング機能が利用可能。また、学生の視聴者が多いので、若年層向けのライブ配信に最適です。
出典 https://live.line.me/
TikTok
費用:無料
特徴:他のユーザーと共同でライブ配信を行う「コラボ機能」、画面を加工する「フィルター機能」を備えています。
出典 https://www.tiktok.com/live?lang=ja-JP
越境ライブコマースの費用
越境ライブコマースとは、日本から海外に向けて行うライブコマースのこと。
特に中国向けのライブコマースは視聴者数が伸びやすく、中には年間数億円を稼ぎ出す企業も登場しています。
Live Commerce
費用:月額1650円~
特徴:英語・中国語圏に向けてのライブコマースが可能です。
また、「販売チャネル」という機能を備えており、あらゆる海外マーケット(Googleショッピングなど)でも商品を販売できます。
さらに「Facebook広告」との連動機能もあります。
出典 https://www.live-commerce.com/pricing.html
その他のライブコマース導入費用
ライブコマースの導入費用について紹介してきました。多くの場合には、ライブ配信を行うための機材やスタジオが必要になるでしょう。ここからはライブコマースを行うために必要な機材やスタジオの費用を紹介していきます。
ライブコマースに必要な機材は?
スマートフォンやパソコンに内蔵されたマイクとカメラでライブ配信を行うことも可能ですが、以下の機材があればより高クオリティな動画をライブ配信することができます。
今回は特に評判の良い機材を10個ピックアップしてみました。
MAONO USBマイク
参考価格:4,499円
マイクがあれば高音質での録音はもちろん、ノイズを軽減することも可能になります。こちらのマイクはミュートボタンを搭載しており、オンオフの切り替えを簡単に行う事ができます。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B07V3QJ3BN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_dl_ZRRCPBG95V1SEHAG141V?_encoding=UTF8&psc=1
OBSBOT Tiny ウェブカメラ
参考価格:27,500円
こちらのカメラはAIを搭載しており、被写体の動きを自動で追跡します。加えてAIが撮影場所に合わせて露出・ホワイトバランスの調節を行うので、照明器具がなくとも美しい動画を撮ることができます。重さは146gと非常に軽く、持ち運びにも適しています。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B0963TKTCZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_dl_KSHPWYDCJMNMD61QX17M?_encoding=UTF8&psc=1
Roland (ローランド) GO:MIXER PRO Audio Mixer for Smartphones
参考価格:30,880円
ミキサーとは声とその他の音とのバランスを調整するために使用する機材。こちらはかなりコンパクトなミキサーで、持ち運びに便利です。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B07FKQ5ZB1/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_QRVME6J02QM6T320B03G
ROLAND GO:MIXER スマートフォン用 オーディオミキサー
参考価格:21,000円
こちらはスマートフォンでの撮影に特化したミキサー。音質が悪くなりがちなアプリでのライブ配信でも、高音質を維持することができるようになります。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B01N6NQ7J2/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_9J06X4SD9BRMW7NXAVPR
Kimwood ミニ型 LEDリングライト 4.5インチ
参考価格:2,080円
ライトを当てることで被写体や商品をより綺麗に映すことができます。こちらのライトでは色味や光量を設定することも可能なので大活躍間違いなしです。重さはわずか50gしかなくカバンに入れての持ち運びもラクラクです。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B091DN1NVL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Y1DYXQPYQ9SRM9DNT4FP
RGBビデオライト Pixel K80
参考価格:10,999円
こちらは大型の照明器具。一般的なライトモードだけでなく、稲妻モードやサイレンモードなど特別な照明効果を備えています。スタジオで撮影を行う場合にオススメです。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B08G7YDDGF/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_N3GVH889CE9PBDAJ8KC7
V-Lite スマートフォンマイク撮影用Vlogセット
参考価格:6,799円
こちらは屋外でスマートフォンを使っての配信にオススメな商品。三脚にマイクが搭載されているうえ、自撮り棒としても使用することができます。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B095Y2Z3QL/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_HHAGPRPQVBMYYG7X9SD7
ソニー Video Blog用カメラ VLOGCAM ZV-1WC
参考価格:99,243円
こちらはソニーから発売されているBlog用カメラ。商品レビュー用のモードを備えており、商品を持つと自動で手元にピントを合わせてくれます。また、撮影した動画データをスマートフォンに転送することも可能。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B08NW3HGNB/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_XQBJNVGGWT10MMC0FNGQ?_encoding=UTF8&psc=1
Insta360 ONE X2通常版
参考価格:55,000円
こちらはより高画質な動画を撮りたい方にオススメの商品。ただ画質が良いだけでなく360度全方向の撮影が可能です。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B08M3B9754/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_H4YCJCB80QX8GM2XNBV6?_encoding=UTF8&psc=1
EMART 背景スタンド
参考価格:4,680円
こちらは撮影の背景紙を支えるためのスタンド。ポスターやグリーンバッグを固定することもできます。
出典 https://www.amazon.co.jp/dp/B00MTF6ZVC/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_MY3J5R0Y6J6J0118F257
ライブコマースに必要な機材を揃える初期費用
なんとなく、おおまかな費用が見えてきたのではないでしょうか。しかし、まだまだ想像がつかない部分もありますよね。そこで、より具体的な例として、機材を揃える初期費用を3つのパターンで計算してみました。
1.無料で始めるライブコマース
想定形式:SNS型のライブコマース
購入機材:なし
最も初期費用を抑えられるのはSNS型のライブコマースのスマートフォン、もしくはPCからライブ配信するパターンです。カメラや音響機材を購入しない分、動画自体の質は低くなってしまうでしょう。
しかし、粗削りな動画だからこそ視聴者は親近感を持ちやすいというメリットもあります。TikTokなどのショートムービーが主流のSNSでは、視聴者は瞬時に広告を見分けてスワイプしてしまう傾向があります。その為、高品質過ぎる動画は逆効果、素人感のある動画の方が良いとも言われています。
またスマートフォンで撮影を行う動画は、トークがメインとなることがほとんどなため、出演者のトークスキルが成功のカギを握ります。
2.低額の初期費用で始めるライブコマース
想定形式:ECモール型のライブコマース
購入機材:カメラ、マイク
こちらはなるべく安い機材を揃え、自社内、もしくは自宅で撮影を行うことを想定としています。
費用1Webカメラ(1万円)
WebカメラとはPCとUSBで接続するだけで使用できるカメラのこと。安いものは1万円程度から購入可能です。
費用2マイク(5,000円)
スマートフォンやPCでライブ配信を行う場合との決定的な違いが生まれるのがマイクです。スマートフォンやPCのマイクでは音を拾いづらいうえに、ノイズや音の反響が起こってしまいます。
それらの問題を解決してくれるのがコンデンサーマイク。コンデンサーマイクはUSBに接続するだけで使用できますし、小さな声や音も拾ってくれます。特に声量の小さい方や静かに話す形式のライブコマースを行う方にオススメです。
合計は1万5千円となりました。比較的安価な機材を想定していますが、それでもスマートフォンやPCとは段違いなクオリティの動画を撮影することができるでしょう。
3.やや高額の初期費用で始めるライブコマース
想定形式:SaaS型のライブコマース
購入機材:カメラ、照明、コンデンサー
こちらはカメラ、照明、コンデンサーを購入することに加え、レンタルスタジオでの撮影を想定しています。
費用1.ミキサー(3万円)
ミキサーとは声とその他の音とのバランスを調整するために使用する機材。例えばBGMと出演者の声のバランスを調整したりする、ワイプ画面の出演者の声を小さくするなどの用途で使用されています。また、中には持ちは持ち運び可能な小型のミキサーもあります。
費用2.ビデオカメラ(3万円)
一般的なビデオカメラには2つの種類があることはご存じでしょうか?
一つ目はハンディカメラと呼ばれるタイプ。ハンディカメラはビデオカメラの主流のタイプで、モニターを通して撮影するビデオカメラです。よく運動会や旅行で活躍しているタイプのもので、安いものはおおよそ3万円前後から購入可能。ただし、安ければ安いほど画質が低くなったり、容量が少なくなったりします。
もう一つの形式はアクションカメラと呼ばれるタイプ。アクションカメラは野外での使用を想定した小型のカメラで、防水機能や手ぶれ補正機能を備えているものがほとんど。ヘルメットなどに取り付けることで、配信者の視点を視聴者と共有することもできます。アクションカメラはおおよそ5万円前後から購入可能。
これら二つのカメラは変換アダプターを介することでライブ配信に使用できるようになります。また、今回はビデオカメラに備え付けのマイクを使用する想定としています。
費用3LED照明(5,000円)
ユーチューバーやTV業界など動画のプロが使用しているのがLED照明。照明を当てることで、被写体や商品をより綺麗に映すことができます。特に美容系のライブコマースを行う場合には必需品となるのではないでしょうか。
費用4レンタルスタジオ(1万円)
ライブ配信はその背景によって雰囲気が左右されます。例えばお洒落な洋服を紹介していても背景が散らかっていたら台無しですよね。そんな時に利用すべきなのがレンタル撮影スタジオです。
スタジオごとに設備やサポート体制が大きく異なるため、自社に合ったスタジオ選びが重要です。
合計費用は7万五千円となりました。もちろん、より高価な機材やスタジオを揃えることで、さらに動画の質を上げることが可能となるでしょう。
今回は費用例として3つのパターンをあげてみました。ライブコマースがどんなものなのか気なる、うまくいくか疑問だ、という方は、まず無料や安価で初めて見るのがオススメです。
ライブコマースでスタジオを借りる費用は?
ライブ配信はその背景によって雰囲気が左右されます。例えばお洒落な洋服を紹介していても背景が散らかっていたら台無しですよね。そんな時に利用すべきなのがレンタル撮影スタジオです。
レンタル撮影スタジオの相場は東京都内の場合、一時間1,000円〜5,000円ほど。スタジオごとに背景が白だったり、グリーンバックが用意されていたりと、雰囲気や設備が大きく異なるため、値段だけにとらわれないスタジオ選びが重要です。
今回は参考までに人気のレンタル撮影スタジオを7か所ピックアップしてみました。
GOBLIN
費用:生配信プラン2時間140,000円~
特徴:生配信プランを利用すれば、スペース費 + 配信機材費 + 配信スタッフ費込みで140,000円から利用可能です。
出典 https://goblinspace.jp/live-streaming/
MONSTER STUDIO 乃木坂
費用:2時間20,000円
特徴:スタジオエリアとスタジオサブを利用可能。そのためスタジオで撮影しながら、スイッチャーや配信機材をスタジオサブに設置するという使い方もできます。また、追加料金で控え室もレンタル可能です。
出典 https://www.monster-studio.jp/
PLAY STUDIO
費用:1日 10万円~
特徴:番組収録などにも使用されている大規模スタジオ。専門スタッフのライブ配信レクチャーも受けられます。また、グリーンバックやクロマキースタジオを備えているので、工夫次第で個性的なライブ配信にすることもできます。
出典 https://studio.play.jp/
なでしこの花
費用:8時間 80,000円~
特徴:一棟貸しのハウススタジオ。今流行りの昭和レトロな雰囲気の中で撮影できます。インスタ映えするという観点からも人気のスタジオです。
出典 https://www.nadeshikonohana.com/
スタジオクレアトゥール
費用:3時間 28,000円~
特徴:スカイツリーが一望できる「屋上スペース」や、雰囲気のある「監獄風スペース」、白を基調とした「ホワイトルーム」など多彩なスタジオを取り揃えています。
出典 https://studio-createur.com/
バービーズインク
費用:1時間 7,700円~
特徴:新宿・池袋・秋葉原など都内7か所に展開するスタジオ。ロケハン無料なので初めての方も安心です。また、LEDライトの無料貸出もしています。
https://www.studio-barbie.jp/
TIEZ studio
費用:1時間 1万6,500円~
特徴:こちらは愛知県の撮影スタジオ。グリーンバックの「クロマキースタジオ」を完備しています。専門スタッフのサポートを受けられるので、クロマキー合成が初めての方でも安心です。
出典 https://tiezstudio.com/
ライブコマースをインフルエンサーに依頼する費用は?
自社にライブ配信を行うことのできる人材がいない場合や、爆発的な話題性を作りたい場合にはインフルエンサーに出演を依頼するという解決策があります。
インフルエンサーに出演を依頼する場合の相場は『フォロワー数×3円』と言われています。例えばフォロワー数10万人のインフルエンサーなら費用は90万円に。加えて移動費などの経費がかかるケースもあります。
実際に依頼を検討する場合にはインフルエンサーマーケティング支援企業を介して依頼を行う手法が定番です。インフルエンサーマーケティング支援企業を介すことで、テレビで見かけるような有名インフルエンサーとの出演交渉も可能になるでしょう。
日本には以下のようなインフルエンサーマーケティング支援企業やサービスが存在しています。
CLOUDCASTING
モデルや芸人など、さまざまなジャンルのインフルエンサーが在籍しているので、幅広いキャスティングが可能。特技、実績からブランドにあったキャストを探すこともできます。
OTONARI
高い年齢層のインフルエンサーに特化しています。大人向けの商品のPRに最適です。
Expaus
Expausは月額課金のインフルエンサーキャスティングツール。低コストでインフルエンサーを募集できることがウリです。
#GROVE
10代から20代の若手インフルエンサーが在籍しています。パパラピーズや、夜のひと笑いなど、トーク力の高いインフルエンサーが多いことでも知られています。
UUUM
YouTube動画の配信に特化したサービスが特徴。HIKAKIN、はじめしゃちょーなど超有名インフルエンサーが在籍しています。
まとめ【2022年最新】EC担当者必見!ライブコマースにかかる費用から機材まで解説
ライブコマースの魅力から始まり、各プラットフォームの導入費用、機材の購入費用、レンタルスタジオにかかる費用を解説してきました。
ライブコマースは高額の先行投資をしなくても十分、導入可能であること。自社の体制やイメージに合わせて計画を練らなければならないこと、がおわかりいただけたのではないでしょうか。是非ライブコマース導入の参考にしていただけたらと思います。
これからライブコマースを始めるという方は、各企業の成功事例とその秘訣をまとめたライブコマース成功事例20選まとめも合わせてご覧ください。